浦和地区 秋季演劇発表会

土曜日は、比企地区の高校演劇発表会でして、農大三高はぜひ観たいと思っていたんですが、仕事のトラブルで合えなく撃沈。
それでも、農大は14時ごろからだったので行けるかななどと、一瞬でも甘い考え持っていたんですが、方が付いたのが19時半。
まあ、時々起こることですし、その日に片付いただけありがたいと思いましょう。
そういうこともありましたから、今日は、替わりにどこか行きたい。
他所の地区で貰ったプログラムに、埼玉各地区の日程が載っています。
「浦和」「深谷本庄」「東部北」が今日やっていました。
その中で一番近い「浦和」に行くことにします。
本日の上演は4校ですが、日曜ですし、スタートからの3校を観させていただきました。
拝見したのは以下の●印です。
9/24(土)
 与野高校
 浦和西高校
 淑徳与野高校
 浦和一女高校
 県立浦和高校
9/25(日)
●浦和北高校
●いずみ高校
●浦和南高校
 浦和実業高校
こうしてみると、浦和なんとか高校多いですね。
所沢もそうですが、所沢より多そうですね。
さて、今回の会場は初めてなんですが、お客さんが多い。ここはそういう地区なのか、それとも文化祭がひと段落したからなのか。
しかし、ここは、劇場としていいところではありませんでした。
まず、ホール内が真っ暗になりません。
窓があって、ピンクのカーテンが引いてあるのですが、遮光がまったく不十分です。
暗転している間の動きが丸見えになっていました。
さらに、舞台の背面というか、映画館で言えばスクリーンの部分が、ただののっぺらではなくて、扉になっているような感じです。
舞台も狭くて、袖が見えてしまうし、晴れの舞台がここというのは、気の毒です。
もっと良いところが他にないのでしょうか。
その点、西部Bは恵まれている様に思います。
さて、まずは、、、
■浦和北高校
「広くてすてきな宇宙じゃないか -WHAT A WONDERFUL WOLRD!」 成井豊作
素晴らしかったです。
いい台本ですね。
いい台本を選ばれたのが大きいと思いますが、役者さんたちもそれをしっかりと演じていました。
キャストもみなさん素晴らしい。
観ていて、ちょっとうるって来ましたし、幕が下りた後、隣の席のお母さん、ハンカチで涙拭いてました。
素晴らしい舞台でした。
そのまま、下北とか行って上演しても遜色ありません。
完成度としては、今回の秋季大会で拝見した中ではトップです。
そして、とりわけ圧巻だったのが「おばあちゃん」役の子。ダントツです。
実に素晴らしい舞台でした。
■いずみ高校 「林檎」 生徒創作(?)
うーん。
浦和北と較べれば数段の差があります。
でも、高校野球や吹奏楽などと違って、両校の役者やスタッフの素養に大きな差があったとは思えません。
入った環境の差が、今日の差になったのだと思います。
演劇が盛んで、レベルの高い学校に行って、レベルの高い舞台を作るのもいいですし、右も左も分からなくて、手探りで、試行錯誤で失敗して、ゼロから作っていくのもいいと思います。
得られるものの比較は出来ないのではないかと思います。
以下は気になったところです。
・台本。
創作にチャレンジするのは素晴らしいと思いますが、部の力が今の段階だと、既成のいい台本を選んだほうが良いのではないかと思いました。
今回の台本は、細かい点では、余計なセリフが多い。大きいところでは、なんというか、ストーリーが読めなかった。
始めはホームドラマかと思っていました。
・役者さんと演出
舞台に立って役を演じているという感じがしなかった。(日常のままのセリフだし立ち姿だった。)
・その他
暗転して舞台装置を帰るときの動きが見えすぎ、長すぎ(真っ暗にならない会場の問題もあります)、音出しすぎ。
練習不足( セリフが出てこなかったのは仕方ないですが、次に何するかにまごついている部分があった )
でも役者さんは声は出ていたし、ちょっとしたことがあると、大きく変れるのではないかと思いました。
ぜひ、来年も拝見したいと思います。
■浦和南高校 「十二夜」 シェイクスピア
シェイクスピアに挑むなんてえらいっ。
でも、すみません、後半、寝てしまいました。
半分は、シェイクスピアの所為でしょう。
後の半分ですが、早口で聞き取れない事がかなりありました。
終演後、近くの学生さんたちもそういうこと言ってました。
時間内に収めるためだったのかも知れませんが、これはちょっと惜しかった。
でも、役者さんたちはみなさんしっかりとしていました。
ということで、本日の3本の中では、浦和北が圧倒的に一番。
とりわけ、俳優賞としては、浦和北のおばあちゃんがダントツでした。

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