2016年度 埼玉県高等学校演劇連盟西部B地区発表会 ( その5 )

急がないと、どんどん記憶が怪しくなってきます。
日曜は、豊岡、所沢中央、芸術総合の3校を拝見しました。
●豊岡高校  「ある日、僕らは夢の中で出会う」高橋いさを 作(豊岡高校演劇部潤色)
●所沢中央高校「海はじまる」       曽我部マコト 作
●芸術総合高校「いまここから見える君を含んだこのときすべて」(生徒顧問創作)
■豊岡高校
同じ役者の演じる、刑事4人と誘拐犯4人が、始めのうちは、場面が入れ替わりながら、話が進んでいくのですが、徐々に交錯していくお話です。といっても、こんな説明じゃ分からないですよね。すみません。
よく出来ていました。主役の方も良かったし。
よく出来ていたんですが、なんか、ちょっと退屈だった。
ストーリーの展開が単調な分、細かい笑いをたくさん採るような仕掛けが必要だったのではないかと思います。
まあ、台本の問題でしょうし、それ以前に、これは好みの問題なのでしょうけど。
あるいは、ちょっと華がなかったからなのかもしれません。ちょっと地味だった。
でも、実際良く出来ていたと思います。
■所沢中央
さて、所沢中央です。どうでもいい話ですが、朝、電車で座れない時、所沢中央の子を見つけて前に立ちます。そうすると、所沢で座れるので。
ただ、みなさんその事は知っているので、所沢中央の子の前のポジションは狙われます。
さて、本題です。
うーん、なんというか、突っ込みどころ満載の舞台でした。
ちょっとガヤガヤうるさい。ガヤガヤし過ぎ。言葉が重なって聞き取れない。
そのあたりは台本のせいなのか、演出のせいなのか。狙ったのか、調整不足なのか。
まったくもって、改善の余地が大有りなんですが(もしかしたら計算か?)、改善すればその分だけよくなりそうな、たくさんの改善をひとつずつクリアすれば、それはもうとても素晴らしくなりそうな、そんな舞台でした。(全部、計算だったら、ホントすみません。)
キャストは申し分なかったです。特に2年生の二人が良かった。
それにしても、所沢中央は、いじめとか不登校とか、高校生的社会派ですね。
■芸術総合
すみませんっ。今回も2/3くらい過ぎてところで寝てしまいました。
高尚過ぎて付いていけないんでしょうか・・・。
後で観たら、「お勝手の姫」の、七つ森教授も、姫も出ていたのに、観てる最中は分かりませんでした。
たぶんですね、芸術総合は全国に繋がる秋の大会は、当然全国を狙っているでしょうから、こういう感じになるのではないでしょうか。
年末ジャンボとかだと、気負いがなくて、観てるほうもリラックスできるというか。。。
という事で、12校中7校拝見したわけですが、7校からどうしても3校に絞れといわれると、
●所沢高校  「うおーっっ!!」     安永 真由子 作
●所沢北高校 「ひまわり~トコキタ劇版こころ~」(生徒創作)
●所沢中央高校「海はじまる」       曽我部マコト 作
まあ、所沢高校は順当なところでしょう。
所沢北、所沢中央の2校はどちらも、いろいろブラッシュアップすればどんどん良くなるという、ポテンシャルを感じました。
その点、甲乙付けがたい。
今の時点でどちらかを選ぶとすると、所沢中央ですが、あと一ヶ月後にもう一度上演するとしたら、「もしかしたら大化けするかも」的な期待感は所沢北の方が上でしょうか。
極めて難しい。でも、ポテンシャル感の多寡で順番をつけると、期日があって、それに向けて仕上げてきた努力が報われませんから、今回は、所沢中央を推したいと思います。
続きまして、俳優賞。
1.サツキ(所沢中央)
1.奥野さん(所沢北)
1.さくら(所沢)
4.江原(所沢中央)
4.小田ちゃん(所沢)
4.六角さん(所沢北)
4.ピーコ(所沢商業)
4.だーや(向陽)
さて、今回、気づいたんですが、高校生は、高校生を演じるのがやはり一番しっくりくる。有利だと思います。
次が大人。
一番難しいのは、少し年上の、大学生とかを演じる事ではないでしょうか。
その点、所沢北や芸術総合は高いハードルに向かったんだと思います。

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