第51回 高校演劇関東大会観て来ました(2日目)

高校演劇と演劇など

本日も出かけて来ました。「第51回 関東高等学校演劇研究大会 -さいたま会場-」
Dsc00884
今日上演は以下の5本です。
ただ、軟弱者なので、明日から会社だし、日曜はあんまり遅くなりたくないという事で、午前の3本だけ観させていただきました。
10:00~11:00 埼玉 県立戸田翔陽 「その向こう側に。」 ふくすけ 作 創作
11:20~12:20 長野 県 茅野 「話半分」 郷原 玲 作 既成
12:40~13:40 群馬 県立前橋 「マルス プメラ ~小さな島の不思議な実の物語~」 星野孝雄 作/前橋高校演劇部 潤色 既成
13:40~14:30 昼食休憩
14:30~15:30 埼玉 県立川越 「最貧前線」 (「宮崎駿の雑想ノート」より) 宮崎 駿 原作/阿部哲也 脚色 創作
15:50~16:50 新潟 県立新潟工業 「ホンネイエバネ」 引場道太と小田翼と新工放送部ドラマ班 作 創作
17:10~18:20 講評
18:20~19:00 表彰 ・閉会式
埼玉 県立戸田翔陽 「その向こう側に。」 ふくすけ 作 創作
女子3人が登山の途中で道に迷って、避難した建物がなにやら怪しい施設。入ったはいいが出られない。
3人にはもう1人仲間がいたが、事故でなくなり、そのことに罪の意識を感じる1人が建物の中で、死んだはずの彼女と会う。
過去を引きずる1人と、彼女を何とか立ち直らせたい後の2人が演じる、葛藤と友情を描いた作品。
まあそんな感じです。
いくつかのブログに、埼玉県大会で、農大三校ではなく、戸田翔陽が選ばれたのが納得できないという意見が出ていました。
県大会は、農大三校は観まして、それは素晴らしかったのですが、戸田翔陽は時間の関係で観ていませんでした。
ブログの意見は選考結果というより、選考プロセスに対するもののようでしたが、そういうのもありまして、あまり期待してはいなかったのですが、これがどうして中々良かった。
まあ、琴音はなんであんな服なのか? なんで登場したとき笑ってたのか? 猟師との追いかけっこが遠々続いていたけど必要か?
などなど、ケチのつけどころは結構ありますが、とにかく女子3人が良かった。とくに、しずく役の子が良かった。
一人ひとりはそれ程すごい訳でもないですが、3人がそろう事でいい味が出ていると感じました。
そして、ピエロ君も中々よくて、まだ1年生の様なので、是非、来年は動きと表情のある役を見てみたい。
優れているか? と聞かれれば、たぶん一等ではないですが、良かったか? と聞かれればとても良かった。
とても、好感の持てる舞台でありました。

長野 県 茅野 「話半分」 郷原 玲 作 既成
これは、戦時中の電話交換手の女子が、実は死者の声が聞こえていた。死者からの電話を受けていた。
という、「シックスセンス」みたいなお話です。
これはとても良かったとおもいます。
主役の子がとてもいいです。
間違えて電話をつないだシーンは、客席は大ウケでした。
テンポもいいです。
そして、緞帳が下がった時の拍手は、この作品が私が観た中では、他を圧倒していました。
でも、なんででしょう。少しですけど、2・3回寝てしまいました。


群馬 県立前橋 「マルス プメラ ~小さな島の不思議な実の物語~」 星野孝雄 作/前橋高校演劇部 潤色 既成

架空の国がある資源を巡って戦争し、とある島に派遣された両国の兵士の交流の物語です。
これはですね、いい感じで始まったのですが、後半間延びしたというか、少し飽きてしまったというか。
すみません、ところどころ寝てしまいました。後半は特に・・・。

という事で、2日間で、12本中7本拝見しましたが、一応、私なりのベスト3を。
[1] 栃木 県立宇都宮女子 「去年を抱きしめてニューイヤー」 小池志織 作 創作
[2] 埼玉 県立戸田翔陽 「その向こう側に。」 ふくすけ 作 創作
[3] 長野 県 茅野 「話半分」 郷原 玲 作 既成

さて、今回、とても気になった事があります。
今日見た3本の内2本は、戦争物です。
内1本は太平洋戦争。見なかったけど「最貧前線」も太平洋戦争物。
なんか、多すぎるような気がするんですが、生徒が選ぶのか、顧問が薦めるのか、あるいはそういう題材が審査を通りやすいのか、はたまたそういう事があるから、テーマとして選ばれ易いのか。
まったく思い過ごしなのかもしれませんが、ちょっと多いような気がしたんですよね。

コメント