わらぐつの中の神様

「わらぐつの中の神様」
こないだまで、下の子が、音読してました。
今まで、まあ、すーっと聞いてたんですが、先日初めて、頭からちゃんと聞いてみて大笑いしました。
この物語、突っ込みどころ満載です。
おばあさんが語る昔話の主人公がおばあさん自身なのです。
「昔、この近くの村に、おみつさんというむすめが住んでいました・・・」
と、おばあさんが孫に語り始めます。
( この時点で、おばあさん=おみつさんということは明らかにされません。
最後に、明かされます。)
「美人ではないけど、働き者で気立てがよくて」と自画自賛です。
さらに、「朗らかでみんなから好かれている」と続きます。
若き日のおばあさんは、
雪下駄が欲しくなりますが、当時雪下駄は高価で手がでません。
一応親にねだってみますが、
「お前が結婚するときになら考える」と婉曲に断られます。
おみつさんは、自分で稼いで買おうと、わらぐつを作って売ります。
やがておみつさんのまえに若い大工さんが現れ、わらぐつを買ってくれます。
大工さんはおみつさんに気があるので、何度も何度も買ってくれます。
やがて、おみつさんは、大工さんにプロポーズされ、二人は結ばれます。
そしておみつさんは夫(=大工さん)に雪下駄を買ってもらいます。
おみつさんは、雪下駄ほしさにわらぐつを売っていたのに、
結局自分では買いません。( そのためにわらぐつ売ってたんじゃないのか?)
売った金はどおしたんだ?
そして、「結婚するとき買ってやる」といってたお母さんも、結局買ってはくれません。
まあこの話、全編が、おばあさんの自慢とのろけ話といって過言ではありません。
是非、一度読んでみてください。

コメント

  1. 匿名 より:

    そんな風にしか読めない人間になったあなたを不憫に感じました

  2. やまかわ より:

    いやあ、心苦しい限りです。