2025 22th 多摩川 御岳・杣の小橋 → 釜の淵・鮎美橋手前(11.5km)
晴(青梅 max 17.1℃) 水位:調布橋:-2.86~-2.85
※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。
雨の寒い多摩川を漕ぐ
「大柳」の付かない「釜の淵公園駐車場」
たぶん、恐らく今シーズンのファイナルとなる川下りに行って来ました。
10月も下旬となりこの時期に行くというのは「異常川人間」のそしりを受けそうですが、致し方ありません。
そして今回のフィールドも多摩川。今年18回目。どう考えても行き過ぎですが、長瀞がずっと低水位なのでやむを得ないのです。
結局、今シーズンは長瀞には2回しか行けませんでした。
かと言って、多摩川も決して標準水位ではありません。
この日の調布橋水位は-2.86。
かなり低いです。
長瀞とは楽しみ方が違うから成り立っている感じ。
同じ日の親鼻は1.16で、ちょっとこれは行く気しません。
今回のゴールは釜の淵。
気温、水温、水位、太陽高度のすべてが低くて、ポジティブなのは「晴れの予報」のみという事もあり、前日に「釜の淵ゴール」を提案しました。このメンバーはいつもゴールが河辺なのです。後にこの提案はファインプレーとなります。
集合は『釜の淵公園駐車場』に9:00。
普段は『釜の淵公園【大柳】駐車場』を使っているのですが、今回は車が2台なので試してみました。
ここは駐車台数が少ないのですが、平日だし、もう川遊びの季節ではないし、問題ないでしょう。それにこちらは無料ですし。
ただ、ちょっと川まで距離と高低差があります。
とりあえず行ってみて、しんどそうなら、大柳へ移動すればいいでしょう。
今回、googlemapで色々調べてみたんですが、バスを使わないなら、こちらの方が青梅駅に行くのにほんの少し近い。
今までで累計5万円くらい損したかも。
今となっては、徒歩オンリーなこちらは選択肢には入りませんが。。。
暫くしたらお二人も到着したので、川の近くまで下りてみました。
坂道を見上げて「帰りにこの坂を上ることになりますけどどうします?」と訊ねたのですが、お二人とも「こっちでいいんじゃないですか?とりあえず今のところ」との事。
「ゴールして艇を担いで登る段になったら文句言うかも知れませんけど。」
荷物を積みかえて御岳へ移動。
御岳苑地駐車場はガラガラです。
遠隔地ナンバーのハイエースが目立つのは「御岳カップ」があるからでょうか。
熊が出るから気を付けてね
そして、心なしか「熊出没!」の看板が増えている様な気がします。
ネットで目にする青梅の熊目撃情報も増えている感じだし、近くにいた地元の方に「熊が出るから気を付けてね」って言われて、ほんのり怖い。
今回は、去年、丹波川に行く時に買った熊撃退スプレーを持ってきました。
まさか普段の多摩川を下るのにこれを携行することになろうとは・・・。
とりあえずトリガーはロック。執行モードパラライザーに固定してウエストバッグに収納します。
赤紫色のパックラフト?
駐車場で艇を作っていると、少し離れたところで赤紫色のパックラフトを準備している方が目に留まりました。
赤紫色のパックラフト?
赤紫色のパックラフト?
ザクじゃないけど。
赤紫色のパックラフトといえば、まきまき@カピ腹[@harumakimmm]さんです。
しかし、まきまき氏のPFDは黒かったはず、パドルのブレードも黒かったはず。視界に入っている方は色が違います。
まさか、こんな天気でまきまき氏が来ているなどあり得んな。
スタートは、10:23。
なんかフルドライ着るのに手間取ってしまいました。前日練習したのに。
後になって気づいたのですが、この日、我々は朝礼をせずに出発してしまいました。
漕ぎ出して直ぐ、前方で赤紫色のパックラフトの方が手を振っているのが目に入ります。
まきまき氏でした。
なんか、ターコイズブルーのライフジャケットが素敵です。
今日も特訓との事。凄く偉い。
何ものにもとらわれず、重力のみに従う我々とはメンタリティが違います。
三つ岩エディキャッチシリーズ
この日は久々にフルドライ着用です。
最後に着たのは2018年の3月なので7年半ぶり。
一応前日に着て確認はしたのですが、ちょっと首と靴下の部分のゴムの劣化が心配です。
それに7年半の間に首が太ったのか、息が苦しい。
いつものように、御岳橋の手前で右岸に上陸して三つ岩検討会議。
調布橋-2.86ですから、何かを達成するには絶好の機会の筈です。
実はこの日は御岳カップの初日でした。
レース開始は午後だけど、SUPの方が練習されていて賑やかです。
水温は12.5℃。もはや完全にバイカル湖。
沈は絶対避けなければなりません。
「水位が低いからエディキャッチするなら今日は絶好の機会ですよ」とOさんを唆してみますが、つれない反応。
「今日は絶対に沈出来ませんから。」
Oさんは、パドジャケ的なのの下にダウンベストを着ています。
しかも足元は長靴。
100%沈しない事を前提にした保温最優先の格好です。
川下りに於いて沈を前提にしないなどという不届きものを多摩川の神様はお許しになるだろうか。
まずはワタシから。
左から行きます。寒さのせいか、それともフルドライで身体を動かしにくいせいか、或いは首がきつくて脳への血流が不足気味なのか、思う様に体が反応せず、1つ目に入れません。直ちにプランBを発動してなんとか2つ目のエディを取ります。その後右岸に上陸して撮影態勢。
二番手はKさん。
右から入って、2つ目の岩にぶつかって、あわや!というところまで行ったんですが、華麗に立て直して抜けていきます。
なんと神様は残酷なのでしょう。
自艇を購入して2シーズン目のKさんが見事な立て直し。
漫然と漕いできたとはいえ、20有余年のキャリアの我々が到底及ばない運動神経。
体幹が民間人とは違います。これが体育会の威力なのか!
トリはOさん。
ダウンベストがびしょびしょになったら辛いだろうなと、ちょっと期待しつつ観察していますと、早めのスウィープを入れて、岩をかすめただけで抜けて行きます。
背水の陣は人を強くする。
最後はワタクシのTake2。
今度は右から入りますが、全然ダメ。さらに2個目の岩にぶつかって流れに喰われそうになるのを手を出して岩を押さえてなんとかクリア。
沈
三つ岩を過ぎると、御岳カップのゾーンへ。
ギャラリーてんこ盛り。
ここで沈なぞして、万が一にもレスキューされて、それが隅っこに写り込んだ写真が運営のウェブサイトにアップされでもしたら、完全にデジタルタトゥーです。
何としても沈は防がねばなりません。
慎重に漕げば大したことはない区間ですが、低水位ゆえのリスクと沈出来ないプレッシャーに緊張が高まります。
振り向くとKさんがげんこつ岩(?)の辺りで、あわやの状態。
しかし、今のKさんはちょっとやそっとの傾きは容易に復元します。
ゲートを避けながら玉堂の瀬を通過。
そして最近鬼門のタテチンへ。
なんか低水位であれこれゴツゴツしていて、さらに難しくなっている感じ。
ただ、出来ることはなく漫然と突入するだけ。
クリアはしたものの、完全に結果オーライ。
なんか浅いと難しいですね。
ともあれこれで難所はすぎました。
飛行機で言えば離陸・上昇して水平飛行に入った様なものです。
しかし、FINISHの横断幕を過ぎて気が緩んだのでしょうか。上流を振り返ってカメラを構えていると、岩に当たってあっさり沈。
脚の付かないところで再乗艇を決めたかったのですが叶わず。
ドライスーツで本当に良かった。というかあちこち浸水しまくるかと思ったのですが、濡れたのはルーズに締めてあった両腕のみ。
Oさんに撮って貰った写真を見ると、ドライスーツが膨らんでいます。
ドライスーツなのに、水に浸かって空気抜きするのが不安なんですよね。
ともあれ、最小限のダメージで済みました。
ダウンリバーレポート
前日の天気予報は文句なしの晴れ。最高気温予報は19℃だったのですが、なんか釜の淵に集合したころに晴れてただけで、あとは空はほぼ雲に覆われ、時折日が差す程度。
晴山さん自信満々に晴ってゆってたのに。
ドライスーツの中は、上が綿の長袖Tシャツの上に化繊の半袖Tシャツ。下は薄手のジャージ。
本当は、上にもう一枚ジャージを着ようと思ってたんですが、釜の淵では晴れていてちょっと暖かくなりそうだったので、脱いできたのでした。
微妙に寒い。
11:33 喜久松苑の川原通過。
無人です。
11:48 テニスコート通過。
ハイエースっぽいのが1台止まっているだけでやはり無人です。
そこはかとなく漂う寂莫感。
ランチは11:54から、いつもの「おくたま路」の対岸にて。
バーナーでお湯を沸かします。
温かいスープが嬉しい。
いつものようにスープとコーヒーを振舞う一方、貢物を頂きます。
首がきついから、フルドライの上半身脱いでたら右袖のガスケットのゴムがメリって裂けました。
更に手を見たら白い粉みたいなのがたくさんついてて、袖口の内側のコーティングが朽ちてポロポロ剥がれています。
まあしょうがないですよね。滅多に着ないからもう買い替えることはないでしょう。
川原には黄色い花をつけた引っ付き虫系の草がそこいらじゅうに生えています。
よく見るやつです。ググったら「コセンダングサ」というらしい。
2割ほどは、花が終わって引っ付き虫展開中。気を付けねば。
そして、熊・厳戒態勢。小石を拾って遠くに投げたら、カサって音がしてOさんが「えっ?」ってなったので面白かった。
熊スプレーはフリーザバッグに入れた状態でウエストポーチの中。
突然現れたらアウトです。
ランチタイムに入って、直ぐにパラパラと雨が降ってきました。少し寒い。
パラパラの雨はやがてポツポツに変わって、さらに強めに降ってきます。寒い。
ランチは早めに切り上げて午後の部スタート。そのころには雨は上がったもののどんよりは継続。
どっちを向いても荒涼とした寂莫感マシマシの風景です。
天気は悪いけど、水はとても綺麗で澄んでいました。秋の多摩川って感じです。
ああ、これで晴れてたら川底まで日が差し込んで、カヌーの影が川底に映って、宙に浮いてるように見えるだろうなあと残念に思っていたら、OさんもKさんも水が澄んでいてキレイと感心しきり。
そうなんですよね。太陽が出ていようが曇っていようが水質そのものは変わりません。
ないものをねだって落胆するより、あるものに感動する人間にならねばと思ったのでした。
とはいえ、晴れている時にもう一回漕いでみたいと思ってしまった。
昔は11月とか、紅葉の季節まで漕いでいたのにすっかり秋の川に足が向かなくなりました。
13:14神代橋、13:36和田橋通過。
やっぱり曇りのままで微妙に寒いまま。
いやいや本当に河辺にしなくてヨカッタと、下奥多摩橋の先の川幅の拡がった風景を目に浮かべて思ったのでした。
柳淵橋手前の釜の淵も人っ子一人おらず。
14:05 鮎美橋の手前にゴール。
片付けの途中で雨が結構降りだします。とりあえず濡れたまま艇を畳んで御岳へ。
お二人が帰った後、熊におびえながらトイレ棟の軒下で艇を拡げて拭きます。
たぶん一応これで今シーズン終了なので、川の神様と多摩川の神様に1年間のお礼を言って、帰路に就いたのでした。
釣師の状況
ちゃんと数えてないけど、釣師の方は5人くらい。
御岳橋まで1人、鵜の瀬橋の先に2人、楓橋の先のクランクに2人、あとはどこかにいたかもだけど記憶なし。
最近多かったけど、この日は少なかったです。河辺まで行けば違ったのかも知れませんが。
Data
■河川 :多摩川
■コース:御岳・杣の小橋 → 釜の淵・鮎美橋手前 ( 11.5km )
■用艇:NRS Bandit1
■メンバー:Oさん、Kさん
■天気:曇りのち時々雨、寒い。
■釣師:5人くらい?(たぶん)
■水位:低い。
水分水質データベースによると調布橋水位は、-2.86~-2.85。
※調布橋水位は、2019年の台風19号以降、以前よりも水位が低めに出ています。
40~50cmくらいプラスしてお考え下さい。
■水質:綺麗。透明感!
■水温:12.5℃( 10:40 御岳橋下右岸)
■気温(青梅):気象庁によると青梅の最高気温:17.1℃。
■スタート地点駐車場:御岳苑地駐車場(有料)-
■ゴ ー ル地点駐車場:釜の淵公園駐車場(無料)※大柳でない方
■タクシー:-
■電車:-
■バス:-
■昼食:おにぎりとオニオンスープ、コーヒー、頂き物のイカかまバーとバウムクーヘン。
■服装:フルドライ(インナーは、上:長袖Tシャツ+化繊Tシャツ、下:薄手のジャージっぽいの)。
■旅程。2025.10.24
7:55 出発
8:56 釜の淵公園駐車場着(※大柳でない方)
9:19 駐車場発
9:36 御岳苑地駐車場着
-:-- スタート地点着
10:23 (0:00 - 0.0Km) スタート(杣の小橋)
10:30 (0:07 - 0.5Km) 御岳橋
※三つ岩スカウト13分、TAKE2(10:48スタート)
-:-- (-:-- - 0.6Km) 御岳小橋
10:59 (0:36 - 1.4Km) 鵜の瀬橋
--:-- (-:-- - 1.9Km) 楓橋
11:25 (1:02 - 3.1Km) 軍畑大橋
11:33 (1:10 - 3.8km) 喜久松苑
11:42 (1:19 - 4.5Km) 奥多摩橋
11:48 (1:25 - 4.9km) テニスコート
ランチ おくたま路対岸( 11:54 - 12:58 [1時間4分] )
13:02 (2:39 - 5.7Km) 好文橋
13:14 (2:51 - 6.9Km) 神代橋
13:36 (3:13 - 7.9Km) 和田橋
13:52 (3:29 -10.2Km) 万年橋
14:00 (3:37 -11.0Km) 柳淵橋
14:05 (3:42 -11.5Km) 鮎美橋手前・ゴール
14:41 釜の淵公園駐車場発
15:20 御岳苑地駐車場発
16:24 帰宅
※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。
★2020年度より、距離を修正しました。
修正履歴:


















































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