2025.08.30(Sat)
御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋
調布橋水位:-2.85~-2.83
最高気温: 38.5℃
※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。
8月29日(金曜)。
ああ、8月は結局3回しか漕げなかったなと、とても悲しくて沈んだ気持ちになっていました。
天気が絶品ではなかったというだけで、水位が低かったというだけで、外せない用事があった訳でもなく、台風が来た訳でもないのに。
夏のラスボスたる8月に3回しか漕がないのは悲し過ぎる。
そして8月最後の土曜日は極上の猛暑日予報。
計算士をクビになり、フリーの記号士になってからは、ソロで土日に下るのを避けて来たけど、いくらなんでも行くべきではなかろうか?
人生の7分の2の行動を自ら制限してしまうのはあまりにもったいない。いや祝日を入れると休日はもっと多いし。
「平日縛り」からいよいよ解放される時が来たのではなかろうか。
『やむを得ない事情がある場合を除き、8月は最低でも4回は漕ぐ事。』
金曜の午後、ロヂャースで買い物をしながら、我が家に新たな家訓が生まれた瞬間でした。
土日に行くのは今年初。ソロで行くのはかなり久しぶりな土曜の多摩川へ。
果たして怒涛の様な大混雑が待っているのだろうか?
8月30日(土曜)。
混雑を過剰に意識したため、家を出たのは6:40。釜の淵着は7:22。
駐車場はジブンの車が3台目。あれっ? そんなもんだっけとやや拍子抜け。準備中に追加で3台やって来ました。
7:40に駐車場を出て7:46のバス。青梅のホームに着いたのは7:54。
早すぎです。
バスも空いてましたし、8:01の奥多摩行は3番線が乗車口で、東京方面からの電車と接続していましたから混むのかなと思ったんですが、ふたを開けてみると座席の4割りくらいが埋まる程度。なんで?登山の季節は終わったの?
こんな早い電車に乗ることはないので、世の中の変化なのか、単に時間が早いから空いているのであって、もっと遅い電車は混んでいるのか分かりません。
御嶽駅着は8:25。もはや通勤できるレベル。
まずはいつものように御岳橋から、三つ岩を肉眼で確認。その時点の調布橋水位は-2.84。
もう慣れてきたので、イメトレも軽く済ませます。
遊歩道へ下りて上流へ。杣の小橋までは、およそ8分。
スタートの瀬のところで、スラ艇の方がスコップで黙々と石を掬って積み上げていました。
ここ最近は改修の大胆度がかなり増している感じがして、大丈夫かいなとちょっと気になります。
途中、消防の瀬の辺りでポリ艇の艦隊を発見。ポリ艇艦隊はやはり平日にはお目にかかれない土日の景色。
しかし、杣の小橋に着いてみると、特に混んではいませんでした。
対岸の斜面にラフトがめいっぱい積んであるけど、ガイドもお客も少ししかいません。
ブームは下火になったのか、時間が早すぎるのか、夏休みも最後だから宿題でそれどころではないのか、それとも、サザエさん症候群で深い淵の底に澱んでいるのか。
まず川に浸かって身体を冷やしてから艇に空気を入れます。
実は今年の初めから、ポンプのホースの端の方から空気が漏れていて、だんだんひどくなってきたので2ヶ月くらい前にダクトテープを巻いて、その部分を握りながら空気を入れるという運用で逃げていたんですが、この日一念発起して現場で修理することにしました。
ホースの傷んだ箇所をナイフで切りとって詰めたのですが、これまでの3分の1くらいの時間で空気が入るようになりました。
ラク過ぎ。こんなことならもっと早く修理すればよかった。数分で直せたのに。
スタートは9:12。たぶん過去最早。
そして三つ岩へ。
Take1は左から。まあ普通に1つ目のエディキャッチ成功しましたけど、我ながら「果たしてこれをエディキャッチというのか?」という疑問が湧いてきます。
エディキャッチというのは、ササッ、クイッって決まるもんであって、少し流された後で上流に向かって鬼漕ぎするのをエディキャッチというのだろうか?
疑問を感じながら2つめに移動したのち、右岸に上陸してTAKE2へ。
艇を担いで御岳橋まで移動すると、途中追い抜いたポリ艇艦隊が、次々と三つ岩に消えていきます。
中には右コースから一つ目のエディを取っている舟も何艇かいて、これがポリ艇の威力なのか?! こんないとも簡単にやってしまうのかと愕然とします。
ポリ艇艦隊を見送った後、TAKE2は右から。しかし今回も失敗。まあでも1度成功してるので大丈夫。
三つ岩を抜けて先へ進みます。
御岳小橋の付け根の部分が無くなってました。今まで気づかなかったけど、いつなくなったんだろう?!
タテチンのところまで来ると、長い竿が1本出ていました。たぶん本日3本目。どうしようかな。
そうだ、ちょっと後ろにラフトが来ていたから、コバンザメの様にラフトの後について行く作戦にしよう!
以後、本作戦を「コバンザメ作戦」と呼称します。というところまで整ったのですが、待てど暮らせどラフトは来ません。さっきまで見えていたのに。そうこうする内に釣師の方が竿を上げたので、隙をついてタテチンに突入。
その後も竿はポツポツと。
確実に釣り師の方は平日より多い。それとも、朝早いからだろうか?
その一方で、クライミングの岩には誰もいないという珍しい現象。
鵜の瀬橋を過ぎたところで前方右岸に本日たぶん6本目の竿。回避ルートはないので、右岸のエディに付けて、ラフトを待ちます。いよいよ「コバンザメ作戦」発動か。
しかし、いつまで経ってもラフトは来ません。釣り師さんに気を遣わせても悪いので、上流側にバウを向けて、待ってますよオーラは封印。
暫くすると竿が上がったので、全速力で漕ぎ抜けます。
またしても「コバンザメ作戦」不発。
まあ、くっ付いて通過してストレスを軽減しようというのもあるのですが、本職のラフティングガイドさんが、釣師とどのようにコミュニケーションして、竿を上げてもらうのか、また、上げてくれるか分からない状態で、釣師との間合いをどのように詰めるのか、プロのスキルを盗みたいと思ったのです。
もし、華麗にスマートに「気付いたら竿を上げてたんだよね」みたいな状況が双方ストレスなくで実現できれば、川下りのフィールドは空間的にも時間的にも格段に拡がります。
そんなジェダイの様なことは可能なのか。。。
艇は沢井の瀞場へ。
遠くに目をやると、楓橋の手前に新たに2本の細長い物体。
パターン竿、釣師です。
今度こそプロの巧みな技を盗もうと思ったんですが、ラフトの姿は見えず。なんで来ないの?!
今回は近距離で左右両岸に展開しているので、ジグザグと艇を進めてクリアー。その後も、軍畑大橋までに追加で2本。
いやー今日は竿が多いです。
軍畑大橋通過が10:00。スタートして48分。
三つ岩のお替りに加えて、竿待ちがあったりしたので結構かかっていますが、今日はかなりゆっくり漕がないと、いつものランチスポットに11時前に着いてしまいます。
時間調整もかねて、軍畑大橋の先の中州に上陸して探検。
右岸側の水路は干上がっていました。
喜久松苑通過は10:13。頑張って寄り道してここまで1時間。
川には何人か遊んでる人がいましたけど、平日と大差なし。
三本堤の1本目は真ん中よりやや左を正面突破したものの、水位的にギリギリでした。落ちた時に底を擦る感じ。
そして、三本堤の先の左岸に竿出現。こんなところにも!
通常ルートを避けて、擁壁沿いに進みます。
テニスコートの手前にも2本。気が抜けません。
テニスコートはまあそれなりに人はいましたが平日と大差なし。
でもサウナやってる人がいました。気持ちよさそう。多摩川は多少水温低めだからちょうどいいのかも。
なるべくゆーっくり漕いで、神代橋通過は10:56。ここまで1時間44分。
今回は、神代橋の先の障害物に接近してみます。
事前に手を合わせて下流から漕ぎあがって近づきます。やはり両端に金属部分があり、接触したら危険な感じ。
特に左岸側には突起の様になっているところがあるので、接触しない方がいいですね。
写真を撮って、手を合わせてその場を離れます。
時間調整を心がけたので、和田橋の先のいつもの場所に着いたのは11:15。
スタートして2時間あまり。
ここから炎天下のシエスタ開始。
いつも通りバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを淹れておにぎりを食べます。
いつも通りだけど、今日は暑さが違います。しょっちゅう川に浸かりに行って体を冷却。スマホも冷却。
この、川に浸かるのがいいんですよね。これが出来なくなったら、或いはしたいと思わなくなったら、シーズンは終了です。
この日の暑さは、光子がエネルギーを帯びているのが素肌で実感できるレベル。
その一方で、暑いんだけど、低水位で露出した川原は、水面と高度差数センチなので石はそれ程熱くない。周囲からの熱放射も少ない感じ。
そういえば、最近青梅や奥多摩に熊が出ていて、あの駐車場をうろうろしていた衝撃的な動画は確か青梅。
シエスタは11:15~13:20の2時間余り。
よくもまあ炎天下で2時間もと思うけど、時々川に浸かりに行くので全然平気。
午後の部は、20分ほど漕いで13:50、釜の淵・柳淵橋にゴール。
4時間38分、シエスタを除くと2時間33分のダウンリバーでした。
川も川原も、案外思ってたより空いていた今日の多摩川でしたが、釜の淵はそこそこの賑わい。
駐車場も満車でした。
駐車場で艇を畳んでいると、パックラフトの集団が次々ゴールして来ます。
やはり平日とはだいぶ違う。たぶん、3組でポリ艇1艇とパックラフトが10艇ほど。
のこのこと挨拶しに行ってパックラフトの事を根掘り葉掘りヒヤリングします。
やはり、どなたに訊いてもお尻は常時少し浸ってるとの事。ベイラー有/無の両方に乗ってらっしゃる方は、ベイラー有りは操艇が重いとも。
悩ましい。
話をしていると、お一人が唐突に、
「ユーチューバーの方ですよね?」
ゲッ?!人前で何という事を。
「いやいや、アップしたりはしてますけど、ユーチューバーという訳では..」
とモゴモゴしていると、
「やっぱり!あの艇見たことあると思って。こないだコメントしました!」
おおっ、ありがとうございます。世間は狭い。
嬉しいけど、お仲間にユーチューバーと紹介するのは止めてくれー。
さらに、
「たしか、カイ....コウリヤマ...の...」
(人前で言うのやめてくれ)
「あっ、カイフグンヤマカワチョウです」って補足したけど、恥ずかしいではないですか?!
もっと分かりやすいアカウント名にすれば良かったですよ。
14:31駐車場を出て、15:18帰宅。
多かったです。
たぶん17人。
こんなに多かったのはちょっと記憶にないです。普段いないところにも結構いました。でもみなさん紳士的で不愉快な思いはせず。勿論こちらも謙虚に謙虚に慎重に。
区間・場所別の人数は以下の様な感じです。
・スタート~タテチン・・・3人
・タテチン~鵜の瀬橋・・・2人
・鵜の瀬橋~楓橋・・・・・3人
・楓橋~軍畑大橋・・・・・2人
・三本堤の先・・・・・・・1人
・テニスコートの手前・・・2人
・畑中ポンプ場の辺り・・・1人
・釜の淵・・・・・・・・・3人
・計・・・・・・・・・・・17人
無事に帰って、一杯やるまでがダウンリバー。
なんと言っても帰宅が早いですからね、肉体の冷却のため水風呂に20分ほど浸かって、ウェアを洗濯して、干して、庭のプランターに水やりして、家の前の道路にゴムホースで水撒きしてペトリコールを楽しんで、酢の物を作ってもまだ16:45。
今回もまた、「結婚式と法事以外で17時より前に呑んではいけない」という家訓に抵触しますが、「どんなことにも例外はある」という別の家訓を適用して栓を抜きます
あぁぁぁぁ、なんでこんなに美味しいんだろう、キリンハートランドビール。泡もおいしいし、香りがいいし、他のビールは飲んだ直後から体がベタっぽくなるのにこのビールにはそれがない。
37兆個の細胞の一つ一つにじゅわーっと浸み込んで行くのでした。
酢の物もまた美味しい。
この日の最高気温は、今シーズンの川下りで最高の38.5℃。
いやー、今日もいい川下りだったー。
2025.09:04 作成
修正履歴:
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メ
ン
ト
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やまかわさん
ユーチューバ−…だったんですね(笑) たしかに動画あげておられますし。
私も赤いダッキーで認識してお声を掛けた覚えがあります。
そのうち、いつも通りかかると昼寝してる人、という情報も加わるかもしれません。
279
REI
2025-09-08 23:28:02
214
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『赤い(オレンジ)ダッキーでいつも昼寝してる人』とかで有名になるならいいんですが、『ユーチューバー』はちょっとハズ過ぎです。。
282
279
やまかわ
2025-09-10 09:23:16
.92
削除