親鼻1.39の楽しみ方

2025.08.25
親鼻:1.39

www.kaifugun-yamakawacho.net/

2025.08.25(Mon) 荒川 皆野中 → 樋口(8.0km)
晴(秩父 max 35.1℃) 水位:親鼻:1.39


親鼻1.39の楽しみ方


親鼻1.39と秩父縛り

8月3回目の川下りは「ベリーショート会」で長瀞へ。

今シーズン、荒川を漕ぐのはこれで漸く2回目です。

前回も第一候補は秩父・長瀞だったものの低水位で多摩川になった経緯があるのですが、今回も親鼻水位は前日朝の時点で1.40。

秩父から下れる水位ではありません。

今回も多摩川かなとも思ったんですが、なんか「秩父縛り」にしてしまうと何時まで経っても長瀞に行けません。

我々は「秩父縛り」から解放されて自由になるべきではないのか?

瀬をループしたり、寄り道したり新たな楽しみ方を模索するのも良いのではという事で、渇水の長瀞へ。


待ち合わせは9:30に樋口。7時過ぎに家を出たら9時前に到着。2時間かからなかった。(県道30号)

駅でトイレを借りた後、旧二股の瀬を見に行きます。

親鼻水位は1.39。

瀬の左ルートは、入り口のところに板状の岩が2枚見えていて、ちょっと怖気づく感じ。水位低すぎる。

どうしたもんかと長考したり樋口なうと呟いたりしているうちにお二人が到着。

それにしても朝から暑いぜ。

今回のスタートは皆野中の裏から。

平日とは言えガラガラ。我々以外に車2台。

ここは、一番奥(工事中のバリケードがあるのでその手前)まで行くと、川へ続く道があるので便利です。

朝、皆野中の裏

川へつながる小径




ダウンリバーレポート

スタートは10:54。

朝礼は、Oさんによる諸注意と今日の予定、私からは安全コール。最後に「顔色よいか?」って言うの忘れた。

細い水路を抜けて本川へ。

スタート地点

やはり結構浅い。

ヤナの瀬の手前で、二手に分かれます。低水位の場合は右コースが標準ですが、私は左コースに行ってみます。

ラストの落ち込みのところ、水量的にはギリですが、問題なく通過できました。あと5cm低いと厳しそう。

ただ、この事実を次回以降も記憶していられるかどうか。。。

ヤナの瀬(右コース)

ヤナの瀬(左コース)

ヤナの瀬(全景)

ヤナの瀬のすぐ先、親鼻の水位のスケールがあるところで、Oさんが右岸に艇を寄せます。

細い階段を上まで登ると、「親鼻の紅簾席片岩」という解説のボードがあります。前から一度行ってみたかったんですよね。

高校時代は地学得意だったんです。

ポットホール(甌穴:おうけつ)という、よくこんな穴が自然に開いたなと思う様な穴があったけど、その辺の理由とかは書いてなかった。

丸い穴を見物して艇に戻ります。

あの穴がメインなのかと思ったけど、重要なのは紅簾席片岩なのか。その辺りは分からないままだったけど、ポットホールがどうやって出来たかは帰宅後にググって調べました。っていうか、ポットホールに気を取られて、どれが紅簾席片岩だったのか分からないまま。

親鼻の紅簾席片岩の階段

親鼻の紅簾席片岩

親鼻の紅簾席片岩

親鼻の紅簾席片岩

11:20親鼻橋、11:27親鼻鉄橋通過。

鉄橋下こそ、立体的な波に突入しましたが、やはり親鼻1.39だけあって、安全ウェーブ~セイゴは、大人しい感じ。

鉄橋下

安全ウェーブ?

セイゴを過ぎたあたりで、Oさんがまたしても右岸に艇をつけます。

上陸して、沢というか谷の様になっているところの探検開始。Kさんはこの手の物が大好きらしく楽しそう。ジブン一人なら20メートル入ってチラ見したら引き返しそうな秘境の奥へスタスタと進んでいきます。まさに川口隊長。

しばらく行くと落差2メートル半くらい(?)の滝が出現。Kさんはスルスルといとも簡単に滝の上へ。

頑張って脇から滝の上に登るとさらにその先まで沢が続いていました。

いつも川下りするだけですが、いろいろ見どころがあるんですね。

セイゴの先の沢

セイゴの先の沢の滝

セイゴの先の沢の滝のその先

川に戻って次は小滝へ。1.39だけど一応スカウティング。

中州にて「小滝検討会議」。

小滝、スカウティング

ワタシ→Kさん→Oさんで突入。

まあ、舐めた発言をするとバチが当たりますから、慎重に言葉を選びますけど、小滝も大人しい感じ。

Take1は普通に下って、Take2は前半の岩(流れのやや左にあるやつ)の左側を通過。

小滝TAKE1、K氏の場合

小滝TAKE1、遊船の場合

小滝TAKE1、O氏の場合1

小滝TAKE1、O氏の場合2

小滝TAKE2、K氏の場合

小滝TAKE2、O氏の場合

そのまま小滝の中州でランチタイム。

それにしてもこの日は遊船が多かった。

次から次へとやって来ます。

一応、律儀に全ての遊船に手を振るんですが、あまりに頻繁なので腕が疲れてくるレベル。若い人と海外の人多かった。

1時間余り休憩して13:37午後の部スタート。

遊船乗り場近くの岩畳はそこそこ人多め。

岩畳

遊船乗り場の辺り

遊船乗り場の辺り

そして、二股の瀬へ。

大して期待してなかったのですが、ここは最高に楽しかった。厳密に言うと二股の瀬の手前が特に楽しい。

親鼻水位は1.39なのに、波は高くて、油断するとひっくり返されそう。

1.40で1.70と同じ様に躍動的なのがやや理解し辛い。

これは、遊船を通すために人工的に改修されているに違いないという話になりました。

二股の瀬の手前TAKE1

二股の瀬TAKE1

あんまりおもしろかったので、艇を担いでTake2へ。

石ゴロゴロで草の生えた川原を歩くのですが、踏み跡が続いていて案外歩きやすい。ここをお替りする人が結構いるんですね。

なんかこう言う場所では、でっかい波に正面からぶつかりたくなるのですが、途中で僅かに逸れてしまい、微調整してでっかい波に斜めから突入したらあわやフリップ。もはや沈を覚悟したのですが、無意識に匠の技が繰り出されてセーフ。

めっちゃ楽しい。

二股の瀬TAKE2

二股の瀬の手前TAKE2、K氏の場合

二股の瀬の手前TAKE2、K氏の場合

二股の瀬TAKE2、K氏の場合

Take2を終えて、「いやーもう一回行ってもいいくらいですね」と、試しにOさんに言うと、満更でもなさそうな反応だったので、Kさんに「Oさんがどうしてももう一回行きたいって言ってますよ」と伝えたらKさんも満更でなさそう。

結局全員が「えーっ、どうしても行きたいって言うなら仕方ないな、付き合いますよ」と言い出してTake3へ。

親鼻1.39でこんなに楽しめるとは思いませんでした。

二股の瀬の手前TAKE3、K氏の場合

二股の瀬の手前TAKE3、K氏の場合

二股の瀬の手前TAKE3、O氏の場合

二股の瀬の手前TAKE3、O氏の場合

二股の瀬TAKE3

二股以降も遊船が次々現れます。お互い手を振り合うのですが、近くで聞いていると船頭さんかなり適当なことを言ってます。

こちらを指して、「あの人たちは海賊だ」とか、「遊船が転覆した時の救助のためにいる」とか、「乗れるようになるのに10年かかる」とか、好き勝手話しています。

相手がラフトなら水掛け攻撃をしたいところですが、遊船なので自重します。平和的に手を振るだけ。

二股の瀬の先

金石水管橋の先

金石水管橋の先

高砂橋

もうすぐ樋口

もうすぐ樋口

そしてラスト。

はじめは「旧二股の瀬」に突入するつもりだったんですが、朝見たあの板状の岩が目に浮かび、ここはひとつ、いったんゴールしてから考えようと、とりあえず右岸コースで回り込んで、15:29ゴール。

旧二股の瀬(S字の瀬)

旧二股の瀬(S字の瀬)右コースより

旧二股の瀬(S字の瀬)

旧二股の瀬(S字の瀬)

上陸したあと、一応、瀬をガン見します。やっぱり2枚の板状の岩。微妙に引けるというか怖気づきます。まあ大丈夫とは思うけど、2枚の板の先の波打ってる箇所もやや気になる。失敗してもフリップするだけとは思いつつも躊躇します。

Oさんは初めから行かない宣言。

旧二股の瀬(S字の瀬)

旧二股の瀬(S字の瀬)

旧二股の瀬(S字の瀬)

去年行った丹波川のπの字の落ち込みに比べれば、難易度は下がると思いますが、ゴールした後のオプションで、行く/行かないの選択肢があるというのもハードルです。

更に、禁断の真ん中コースに目をやると、ちょっとえぐくてなんか気持ち悪くなってきます。

という事で、「行ってもいいけど、ちょっともう時間も遅いですしね、次回にしまょう。」

この瀬はなかったという事になりました。

車を回送して、16:46、皆野中裏にて解散。

復路は299で18:29帰宅。

いやー楽しかったー。見物に探検も良かったけど、二股の瀬(とその手前)最高でした。


ちなみに、帰宅が遅かったので、「漕いだ、その後、」はお休みです。( 写真がないだけで、もちろん飲みましたけど。 )


それと、たぶん言ったと思うのですが、ちょっと記憶に自信ないので、もう一度。

川の神様、荒川の神様、ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

YouTube




水位、瀬の感じ、注意箇所のメモ

(親鼻1.39)

水位

浅い。


瀬の感じ

鉄橋下は落ちたところにそこそこの立体的な波の盛り上がり有。安全ウェーブ~セイゴは大人しい目。小滝も大人しい。

二股の瀬の手前が立派な波。二股の瀬も楽しい。




釣師の状況

たぶん0人。(たぶん)







Data


河川 :荒川
コース:秩父 下水道センター → 樋口 ( 17.5km )
用艇:NRS Bandit 1
メンバー:Oさん、Kさん
天気:晴れ
釣師:0人?たぶん
水位:低め
 水分水質データベースによると親鼻水位は、1.39
水質:イマイチ。泡と前半若干の匂い。
水温:21.0℃(12:26 小滝の中州の最後尾)
気温(秩父):気象庁によると最高気温:35.1℃。

スタート地点駐車場:皆野中の裏
ゴ ー ル地点駐車場:樋口駅裏の駐車場(530円)
タクシー:-
電車:-
バス:-

昼食:おにぎりとコーヒー、頂き物のがんもどきバーとお菓子
服装:化繊の短パン、化繊のTシャツ2枚+パドジャケ携行

旅程。2025.08.25
  7:05 出発。(下道 県道30)
  8:56 樋口駅駐車場 着。
    (カッコ内は経過時間)
  10:54 (0:00 - 0.0Km) 皆野中
  --:-- 「親鼻の紅簾席片岩」見物
  11:20 (0:26 - 1.1Km) 親鼻橋
  11:27 (0:33 - 1.6Km) 親鼻橋鉄橋
  --:-- 「セイゴの先の右岸の沢」探検
  11:55頃 (1:01 - 1.9Km) 小滝の瀬★スカウティング・お替り1回
  12:21頃~13:37 (ランチ。小滝の中州の最後尾。1時間16分)
  13:49:(2:55 - 3.1km) 長瀞の遊船乗り場
  「二股の瀬」2回お替り
  --:-- (-:-- - 4.4Km) 金石水管橋
  14:57 (4:03 - 5.2Km) 高砂橋
  --:-- (-:-- - 5.4Km) 遊船の終点
  15:29 (4:35 - 8.0Km) 樋口・ゴール。
  ゴール後、旧二股の瀬は行かなかった。
 16:26 樋口発。
 16:46 皆野中にて解散。(R299)
 18:29 帰宅。

※距離はマピオンのキョリ測で測りました。


(2025.08.27 up)

修正履歴:
 

・IPアドレスの一部を表示します。

やまかわさん

久々の長瀞、満喫されたようでよかったです。そして奇遇ですが、昨日まったく同じ区間を漕いできました。親鼻水位も1.38mとほぼ同じ。サニエモさんのツアー参加でした。

この水位だと鉄橋下やセイゴの迫力にかけますが、小滝の途中でエディをとるなど修業としてみるとよい感じでした。そしてガチ勢な参加者に交じると自分の技術的レベルの低さを再確認できる…

土曜なので遊船もたくさんでした。我々のときはお客さんにゴムカヌーと説明されていたようです。ホームセンターでゴッキュッパくらいで売られてそう。

旧二股の瀬は、バックウォッシュが強いのとその手前が2すじに分かれて浅くなっていて、ここでコケたらまずいかなと思いました。もっと水があるときで、かつ釣り人さんがいないときにトライしてみます。

REIさん

コメントありがとうございます。

鉄橋下やセイゴはちょっと迫力に欠けましたね。その代わり二股が最高でしたが。

小滝の途中でエディキャッチされるのは立派です。私はいつも小滝が終わる直前で左岸に入れるだけ。習いに行けば多少は上手くなって、漕げるフィールドも拡がるかなとも思うのですが今更習いに行くのもなあという感じです。

船頭さん、ネタにはされるんですが残念ながらウケてないですよね。

旧二股はこの水位だとちょっとエグイですよね。手前の隠れ岩もゾゾっとしますけどその後のバックウォッシュも引きます。「手前が2すじ」の右から入って左に流され過ぎずという感じですかね。ツアーという事は突入された方もいらっしゃったんでしょうか? 主催者側としてはやってほしくないような気はしますが。突入レポート読むの楽しみにしております。