2025.08.19(Tue)
御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋
調布橋水位:-2.84~-2.82
最高気温: 36.6℃
※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。
8月も3分の2が過ぎようとしているのに、今月漕いだのは8/4の1回のみ。由々しき事態。
完全に川不足。川欠乏症です。体内の川成分が不足して調子が悪くなってきています。
それにしても今年の8月はなんか8月っぽくないですよね。
7月的というか。8月ってもっと一日を通して天気良かった様な気がするんですが。
最近は猛暑日だけど午後から曇りだったり雷だったりの予報が多い。
潔癖に、天気に完璧を求めてしまったのですが、今にして思うと、14時頃にはゴールするんだから、午後がイマイチの予報でも果敢に行けばよかったのかも知れない。でもやっぱりぶんにょりした空を想像するとテンション上がらないんですよね。
それにこれはちょっと悲しく切ない事ですが、たぶん今年の夏のピークは8/5だったんです。青梅の最高気温が40.4℃を記録したあの日。
日の出時刻、昼間の長さ、日没時刻、トンボの種類、蝉の種類、夏のKPIが次々とピークを迎え、最後に残ったラスボスの最高気温、それがピークアウトしてしまった。
まだまだ暑いけど、ちょっとだけ黄昏てしまったんですよね。
それに、ずーっと水位が低いままだし。
そんな中、久々に極上の予報が出ました。川不足を解消する千載一遇の機会です。この日を逃しらパドラーを名乗る資格はないというレベル。
水位が低いとか我儘を言っている場合ではありません。川成分を補給せねば。
7時前に家を出て、7:50に釜の淵公園大柳駐車場着。
車はワタシ以外に2台のみ。準備中にもう2台やってきました。
8時過ぎに駐車場を出てバス停へ向かいます。3分のバスに余裕で間に合うはず。
ここで、『あ、ドライバッグにおにぎり入れたっけ?』事案発生。
立ち止まってドライバッグをまさぐりますがオニギリは見つかりません。
でもシートの上には何もなかったからドライバッグに入れたはず。
仕方なく、ダッシュで車に戻って探しますがやはりオニギリはない。いったいどういう事?
結局、オニギリを入れたタッパウェアはドライバッグの底の方に落ち込んでいたのです。
ああ、なんかガスの元栓気になるタイプなんですよね。
今度は全力でバス停にダッシュしますが、無情にも目の前をバスが通り過ぎていきました。
ここで、決断を迫られます。
次のバスを待つのはやぶさかではないのですが、次のバスだと割とギリギリなので精神衛生上悪い。万一にも8:37の電車に乗れないとあとあと面倒です。
「君ならどうする?!」
「歩きます!」
苦渋の決断で、久々に歩いて青梅駅に向かう事になりました。
既に炎天下、50度を越える急坂、完全にローツェ南壁、しかも無酸素。
はぁはぁ言いながら体力を削って歩く事20分足らず。なんとか青梅駅に到着しました。
8:37の奥多摩行に乗車。途中踏切の安全確認があったので10分あまり遅れて御嶽駅着。
いつものように御岳橋から三つ岩を肉眼で確認。軽くイメトレしてから遊歩道へ下りて杣の小橋へ。
スタート地点には、リバーボードの人たちが2組。2チーム合わせて10人余り。なんかめっちゃ流行って来てますね。
水温は20℃(9:44放水口対岸)、天気は極上の猛暑。川に浸かって体を冷やしつつ艇を作って10:00、スタートです。
そのころにはラフトもいっぱい。
この日の調布橋水位は、-2.84~-2.82。リアルタイム水位だと-2.85~-2.82。結構低めです。
いざ、三つ岩へ。
Take1、まずは左コース。
ちょっと岩に寄りすぎて、エディラインと並行なところから、急角度で左スウィープを入れるのですが、ちょっと甘くて流されてしまいます。
一応キャッチには成功しましたが、やはりほんの少しだけ、気持ち岩から離れたところから、斜めに入るのがいいのだろうか。
いずれも低水位とは言え、これで左コースは5回成功。
2つ目へ移動したのち右岸に上陸してTake2へ。
Take2は右ルートから。
ちょっと流されてしまい、「それ、エディキャッチっていうの?」的な、もの言いが付きそうな感じではありましたけど、一応、右ルート初キャッチ成功!
これで今期の目標達成です。
その後、右コースをTake3でリトライしてみましたが今度は失敗。
三つ岩を抜けて、機嫌よく玉堂の瀬に向かっていると、右岸から竿が出ていたので左に避けます。
すると岩の陰になっていて見えなかったけど左にも釣師がいて、竿が出ています。
もう、糸の外へ回避するのは無理なので岸ベタまで寄せて竿の下を潜ろうと急パドルを切ったらバランスを崩してフリップ。
と思ったら匠の技が自然に出て何とかすり抜けたのでありました。
いやいや、右岸の一人に気を取られ回避したと思った瞬間もう一人が現れるって、ジュラシックパークとかでやられる雑魚キャラですよね。
教訓:『竿は見えてる1本だけとは限らない』
この日の調布橋水位はスタート時点で-2.83。その後も低下して一時は-2.85まで低下します。(リアルタイム水位)
低いのは好みではないですが、ここまで下がると逆に新鮮味が出て来ます。
ミソギも浅くて薄い。
喜久松苑も、テニスコートも程よい人口密度で遊んでる人がいていい感じな風景。
その一方で、川にはラフト以外の船がいません。
低水位が続いているので、少し水位が上がると水面下になるようなところにも草が生えています。
ランチはいつもの和田橋の先の右岸。11:35着。
やることはいつもと同じです。
シングルバーナーでお湯を沸かしてコーヒーを淹れて、おにぎりと、今日はサラミを追加。
昼食の後、寝転がっていると川の方から話し声が聴こえます。
体を起こすと、ラフトが一艘通り過ぎていきました。
それにしてもスタート地点には、あんなに沢山ラフトがいたのに、結局テニスコートより下に行く船はほとんどないんですね。
スリルはないけど、いいところだからもったいない。
そのあと暫くして、グリーンのパックラフトが1艇。
それで今回発見したことがあります。
水位が低いので、普段なら水面下のところが川原になっていました。石ころが小さかったのでそこに店を拡げたのですが、寝転がると微妙に熱くない。
天気からすると、触れないくらい熱くてもおかしくないのに何故かそれ程は熱くない。
なるほどそういう事かって気づいたんですが、その場所は、水面からの高さは数センチ。川原になって水は見えないとは言え、数センチ下にはたっぷり水がある筈。
それで、冷やされているという事なんですね。
試しに普段過ごしている数十センチ高い場所で寝転がってみるとちょっと素肌では触れられないほど石ころが熱い。
ひとつ賢くなったというか、少し掘ると水が出て来るんでしょうね。掘らなかったけど。
そして、これはちょっと良くない面もありました。
通常なら、太陽ギラッギラな上に石ころも熱々ですから、ああ、ヤバイってなって川に浸かりに行くのですが、水面からの高さ数センチのところに寝転がっていると、太陽はギラッギラなんですが地上がそれ程熱くない。
大して暑さを感じなかったんですが、帰宅して鏡見たら顔がめっちゃ焼けてた。
2時間足らず休憩して、13:26午後の部スタート。
日向和田のポンプ場を過ぎたところで、オレンジのライフジャケットを着た男の子が二人、川の真ん中で網で魚を獲っています。
通り過ぎざまに、「網で獲れるの?」と訊ねたらそこそこ獲れるらしい。
ボーイズの少し先にはたぶんお父さんらしき人。挨拶をかわします。
なんか、バーベキューでもなく、釣りでもなく、そしてメジャーではない場所で遊んでたり、佇んでたりする人を見ると、じゅわって来ますよね。
13:54 釜の淵・柳淵橋にゴール。
3時間54分、ランチを除くと、2時間3分の川旅でした。
今日も気持ちヨカッター。
川成分をたっぷり補給して、すっかり調子も良くなったのでした。
あなたの川成分、足りていますか?
川の神様と多摩川の神様に、無事のお礼と次も宜しくとお願いして帰路へ。
それともうひとつ、今回思ったんですが、ランチ中に通り過ぎていく艇は少ないけど、もっと少ないのが、下っていてランチしてる場面を見かけることです。
今シーズンは一度も見ていない。
みんな、ノンストップで御岳から青梅まで下っているのだろうか?
良さげな川原でランチしたらとても気持ちいいのにもったいないな。
何故でしょう?前回(8/4)もそうだったんですが、この日も多摩川は釣り人が多かった。
放水口~釜の淵で11人(たぶん。移動中・準備中含む。こちらが回避行動したのが5人くらい)。軍畑大橋までで6人、テニスコートまで+2人、釜の淵に3人。感覚的に鮎師:フライが7:4くらい。この区間なので皆さん紳士的だけど多かった。なぜ?
無事に帰って、一杯やるまでがダウンリバー。
我が家の家訓(ジブンで作った)には、『結婚式と法事以外で17時より前に呑んではいけない』というのがあります。
この日の帰宅は15時半少し前。
ウェアを洗っている間にシャワーを浴びて、バスタブに水を張って深く身を沈め、洗濯が終わったころに風呂を出て、洗ったウェアを干して、それでも16時過ぎ。
この状況で17時まで待つのは余りにも不条理です。
実は我が家にはもう一つの家訓があります。
『どんなことにも例外はある』
という事で、トントントンとまな板でキュウリを切って、キムチの素を振りかけます。
蚊取線香に点火して蚊遣り豚にセット。
はっきり覚えてないけど、庭のプランターにもゴムホースで水撒きしたはず。
そして、グラスを冷凍室から取り出してハートランドビールを注ぎます。
37兆個の細胞一つ一つに、じゅわーって浸み込んで行きます。最高の夏の夕方(の少し前)。
その後はキュウリをお替りしてから2品目は冷奴。焼酎のタンサン割りと進みまして、それでもまだ17時前。
やがてヘベレケになって行ったのでありました。
2025.08.26 作成
修正履歴:
2025.09.01 旅程の所要時間の箇所を一式修正。前回のが残っていた。
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