2025.07.08(Tue)
御岳・杣の小橋 → 釜の淵・柳淵橋
調布橋水位:-2.69 ~ -2.71
最高気温: 35.2℃
※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。
6月21日に鮎が解禁になって17日が経過。週末も3回過ぎましたからマイルール的にそろそろ再開です。
6日の日曜に漕がれた方にSNSで尋ねると釣り人は1人のみだったとの事。
実際のところ、いつくらいからストレスなく漕げるのだろうか?
釣師さんも楽しみにしてるだろうから、毎年2~3週間は自粛しているのですが、早々と通常人数に落ち着くなら、もう少し早く再開してもいい気はします。とはいえ、長瀞に行く動機付けにもなるので、このままでもいいです。
本当は水曜に行くつもりだったのですが、火曜日の朝に翌日の青梅の天気予報を確認すると、tenki.jpとウェザーニューズは申し分ないのですが、ウェザーマップ(Yahoo天気)が水曜にイマイチな予報をぶち込んできていました。
ウェザーマップは相変わらず心配性の陰キャだからと看過しても良かったのですが、念のため奥多摩の予報を確認すると、水曜はMAGIの三賢者が揃ってネガティブ予報。
マジか?!という事で、急遽いろいろ予定を調整して緊急出動となりました。
ちなみに、普段は( 青梅市 > 奥多摩町 ) × ( tenki.jp > ウェザーニューズ・ウェザーマップ )みたいに判断しています。
ウェザーマップは『晴れ』が3段階あってそこは本当に素晴らしいのですが、ちょっとネガティブなんですよね。
釜の淵の大柳駐車場に着いたのが8時過ぎ。
8時3分のバスは既に出ていますから、仕方ない歩くかと思ったのですが、なんか歩きでは37分の電車に間に合わないような気が。。。もちろん頑張れば間に合うんですが、もし歩くなら、少なくとも時計を気にしながら、頑張って歩く必要があります。でもそれじゃあ労働じゃないか。
一方、次のバスは23分。それに乗って、果たして37分の電車に間に合うだろうか?
歩いたとしても、バスに乗ったとしても間に合わないなら、無理して歩くことはないでしょうという事で、23分のバスを待つことにしました。何と言うか体重の最終防衛ラインを突破された身としては、背徳感ゼロでバスに乗れるのが嬉しい。
大荷物背負って青梅駅まで歩くのはマジでかなり厳しくなってきました。ジブンは富士山に登らないまま人生を終えるのだろうか?
以前はテニスコートから二俣尾駅まで歩いたり、喜久松苑から軍畑駅まで歩いたりしてたのに、もっと前には、無酸素で谷川や日光白根に登ったのに、もはやその力は量子の海に消えてしまいました。
ソロの場合のゴールはバス便のある釜の淵一択に。
バスは少し遅れてやって来ました。
車内が空いていたので申し訳ないと思いつつ先頭に陣取ります。
pasmoを手に準備して、まごつかない様にイの一番に下車。
8時37分の奥多摩行になんとか間に合いました。ただ、23分のバスは必ず37分の電車に間に合うかと言われればちょっと怪しい感じです。
それよりも、8時37分の電車に乗ることは果たしていい事なのだろうか?
ちょっと川下りの進行が早くなり過ぎるんですよね。
スタートが10時前になりますから、ランチの場所を行程のかなり後半に持っていったとしても、ランチタイムが相当早めになってしまうのです。
さらにこの日は、早朝に霧が出ていてその名残で雲多めだったので、少なくともこの日に限っては、9:23の電車で行った方が良かったのかも知れません。
電車は全員が座れる程度に空いていました。8:57御嶽駅着。
早速御岳橋から三つ岩をスカウティング。
それはもうじっくりじっくり観察します。
カヌーを背負って、パドルを持っているからいいけれど、普通の恰好だったら、『早まるな!』って声かけられるかも知れないくらいに川面をガン見します。
前回で一つ目のキャッチに成功しましたから、この日は、右から攻めるか、それとも前回同様左から入って再現性を確立するか。
しかし、この日の水位は調布橋:-2.70。
前回より13cmも高いのです。
スタート地点の放水口には、リバーボードのガイドツアーが2組、珍しくダッキーのガイドツアーが1組。
「今日はお客さん多いですか?」と声を掛けたら、この日は日本語通じませんでした。
水温は17.5℃、天気は一応晴れですが雲も多い。でも早朝は雲が残る予報なのでこの後晴れると思いたい。
スタートは9:46。
調布橋-2.70ですが、ちょっとタプタプ感。
消防の瀬も水タップリ。
そして三つ岩へ。
御岳橋の手前でヘルメットを一度脱いで、ビデオのスイッチオンを肉眼で確認。
なんとなく、「行けたらいいな」感が湧いてきます。御岳橋から覗いた時の感じだとかなり難しそう。
いやいや、「行けたらいいな」なんてメンタリティじゃ駄目だろうなと思いつつ。左コースから緩慢に接近。
成功しなさそう感マックス。
そして一つ目の岩の真横へ。
左スウィープと思ったけど、ちょっとどうにかなるような状況ではありませんでした。
『奴らにはこの船では勝てない。』
-2.83とはパワーが段違い。これが調布橋-2.70の威力なのか。
続いて2つ目の岩に接近。せめて2つ目は取りたい。
こっちは何とかなりそうな感じでしたが、ボイルがモコモコしているのが目に飛び込んできます。
うぐっ。
『駄目だ!あっちへ進んじゃ駄目だ。』という声が聞こえます。
遺憾ながらエディキャッチシーケンスを破棄、直進します。
それにしてもなんか色々あちこちパワフルです。-2.70ってこんなボリューム感だっけ?
タテチンもちょっとヒヤッとする感じ。
水がたっぷりなので、その先もぐいぐい進みます。
喜久松苑まで38分、テニスコートまで48分、神代橋まで66分。
結構早いペースです。
漕がなくてもどんどん進むの嬉しい。なんかボイジャー1号みたい。
水温もそこそこなので、水を被っても気持ちいい。
気分良く漕いでいると、オニヤンマがやって来ました。
オニヤンマを見ると夏を感じると同時に、安心できます。
彼らのおかげで、この水域にはアブが少ないのではなかろうか。
オニヤンマは艇の周りを暫く遊弋して、やがて飛んでいきました。
今年もよろしくお願いします。
スタートして暫くは、日が差したり翳ったり、雲は多いけど一応晴れでした。
それが奥多摩橋だったかその辺から常時翳り気味な感じに。
ちょっと涼しいというか、このままだとパドジャケ着たりするのか?!
なんかテンションだだ下がりで、11:01和田橋通過。ここまで1時間15分。
ちょっとランチには早いんですが、これ以上進むとゴールに近すぎるので、前回同様和田橋の先の右岸でランチ。
お湯を沸かしてコーヒーを淹れたりしているうちに、なんか太陽が本気出して来ました。
やっぱりいいですよね。ギラギラと照り付ける太陽。
おにぎりを食べた後は、川原に寝転がります。
結構石が大きいので、寝転がった後に背中や腰のところにある石を取り除いたりして、いい塩梅になるまで調整に手間が掛かります。
いい感じに収まって漸くまったりしていると、太陽がじりじりと肌を焼いて、熱くなってきます。
そうしたら、川に入って体を冷却。
試しにライフジャケットを付けて流されてみたんですが、流れが速い。危うく遥か下流まで持っていかれるところでした。
流れが速いけど泳ぐには浅いところって結構危ないですね。
地上に戻ると、また寝転がって微調整してウトウトして瀬音と鳥の声に耳を澄まして、肌がジリジリ焼けて、川に入る。
その繰り返しが延々続きます。
太陽光線が37兆個の細胞内の邪な毒素を分解していく感覚。
ふと、顔を上げると、黄色いダッキーが目の前を通り過ぎていきます。
おおっ、最近はパックラばかりなのでダッキー珍しくて嬉しい。
私の艇は、少し離れた日陰に置いていたから、ダッキーの方からは、私はただのヤバそうな人にしか見えなかったかもしれません。
挨拶を交わすことなく、去って行かれました。
その後も、コーヒーを飲んで、寝転がって石ころを調整して、熱くなると川に体を浸して、またコーヒーを飲んでの繰り返し。
寝転がっている間は、目を閉じていたとしてもだいたいは熟睡はしていないのですが、たまに、本当に寝てしまっている数分か、十数分があります。
我ながら、これはちょっとリスキーかなと少し思います。熱中症になったらヤバい。
川原で寝てたら熱中症になってそのまま...という事はあり得るのだろうか?
そんなループを繰り返しながら宇宙の起源と、人間の煩悩について思いを巡らせていたのですが、やがて2時間半が経ちました。
きっとスペイン人にも負けないパーフェクトなシエスタだったと思います。
いつまでも繰り返していられそうですが、どんなことにも終わりはあります。
色々片付けて、艇に空気を入れ直して13:37出発。
のこり約3km。
後半もすいすいグイグイ進んで、14:00ゴール。
4時間14分、ランチを除くと正味1時間40分のダウンリバーでした。
序盤は日が翳り気味だったけど、終わってみればめっちゃ気持ちヨカッター。
川の神様と多摩川の神様にお礼とこれからもよろしくとお願いして、帰路につきます。
釜の淵に入るところの右岸の竹
3~4人(たぶん)。
解禁後17日経過。平日とは言え少なかった。
鵜の瀬橋までに1人、楓橋~軍畑間に2人。
あともう一人くらい。
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