秩父・長瀞ホッカホカ

2025.06.17
親鼻:1.72 → 1.68

www.kaifugun-yamakawacho.net/

2025.06.17(Tue) 荒川 秩父・下水道センター → 樋口(17.5km)
晴(秩父 max 36.0℃) 水位:親鼻:1.72 → 1.68


秩父・長瀞ホッカホカ超気持ちいい


ベリーショート会

今シーズン初長瀞です。

メンツはいつものベリーショート会。

ちなみに会の名称の由来は、3人の髪型から来ています。

といっても、『メンズ ベリーショート』で検索して出て来るのとは少し違います。

あれはベリーショートというよりロン毛。

我々はどちらかと言うと「アポロ13」のジーンクランツ役のエドハリスみたいな感じなのです。

朝、樋口のゴールより上流方向

さて、前日午前の時点で親鼻水位は1.80。

やや豊水ですが午後には1.78に。低下傾向なので行き先は長瀞でFIX。

これなら下水道センターから問題なく下れますが、ひとつ気になるのは、秩父橋下流の工事です。

GoogleMap上で秩父橋の下流に仮設橋が確認できます。

果たして、現在も残っているのか?

仮に残っていたとして、ポーテージは可能なのか?

航空写真を確認する限りでは、ポーテージは出来そうですが、下るのは平日。あちこちダンプや重機が大活躍してるという可能性もないとは言えません。

とはいえ、まあ何とかなるでしょう。


集合は9:30に樋口駅の裏。

7時に家を出て、県道30号で向かいます。

9:03樋口着。

道中2時間なのでもう少し遅く出てもよさそうですが、そうすると2時間では着かないんですよね。高速だとたぶん1時間余り。昔は呼吸するように高速に乗っていましたが、今は誕生日だけ。

親鼻水位は、8:50が1.72。
( 9:00~13:20が閉局。13:30に復活して1.70)

高すぎず、低すぎずいい感じ。

『旧二股の瀬』の左コースも水位高くてやり易そう。ただ、真ん中コースはおどろおどろしい。まかり間違っても行ってはいけないデスゾーン。

朝、樋口の『旧二股の瀬』(親鼻水位1.72)

そうこうするうちOさんKさんも到着してスタート地点に移動。

10:17下水道センター着。

水がいっぱいで、けっこう澄んでいて嬉しさアップ。

綺麗な水がいっぱい流れていると、それだけで嬉しい。

さらに既にかなり暑くてますますいい感じ。

スタート地点、下水道センター




ダウンリバーレポート

スタートは11:08。

いやー、水たっぷり・空気アツアツで最高に気持ちいい。

水温は15.5℃。

Kさんは荒川2回目で、秩父センター~皆野中は初めて。

ジブンならチラ見して通り過ぎる旧秩父橋もKさんにとっては新鮮です。

橋脚の造形に見惚れておられました。

秩父橋、旧秩父橋

秩父橋を超えて暫くすると問題の仮設橋のあるエリアに到達します。

しかし、仮設橋は影も形もありませんでした。工事中の雰囲気もなし。

工事はとっくに終わっていた様でした。

googlemapで工事していた写真の辺り

続いて、太平洋セメントの謎の橋の手前の瀬。

ここは、川幅いっぱいに御岳のタテチンを並べたような感じで結構通りにくい。

あんがい一番の難所かも。

3人とも無事に通過。

謎の橋の手前の瀬

謎の橋の手前の瀬

謎の橋の下流(?) Photo by Oさん

その後は、タモリさんが喜びそうな地学っぽい雄大な崖の区間を通過して、続いてウクライナの愛のトンネル風のところをくぐります。

皆野中から下の区間と違って、カヌーはもとより、そもそも人を見かけません。

実にいい感じ。

地学っぽい地形のところ

地学っぽい地形のところ

地学っぽい地形のところ

ウクライナの愛のトンネル風のところ

横瀬川合流

右から横瀬川が合流したらすぐに、和銅大橋をくぐります。そこから暫く進むと、流れが二股に分かれていて、我々は左コースへ。

和銅大橋(下流から)

和銅大橋の先の二股の左コース

二股の合流部(下流から)

二股の合流部(下流から)

右コースは、左コースと合流する直前に、川の右半分にテトラが沈んでいます。

ぶつかったらちちょっとヤバそうなのでご注意を。

あと、割りとこの辺りは、ミルフィーユのパイ生地の部分が残って、他が流されたような地形が水中にあちこちあったりして、見かけによらず沈したくないエリアです。

新皆野橋(下流から)

赤平川(右)合流(下流から)

ランチは赤平川が合流した少し先の右岸。12:25着。

広い川原があって日光を遮るものは何もありません。

日差しがパワフルなので、艇の空気はいつも以上にたっぷり抜いておきます。

熱せられた石ころの上を渡って、熱風がやって来ました。

Oさんはちょっと嫌そうにしてましたけど、まあ秩父-長瀞間はどこも川原が広くて日陰がないので仕方ありません。

みなさんしょうがないと思っているのですが、実は私は密かに嬉しい。

熱風っていいですよね。

もちろん、都心のアスファルトの上で、もわっとした熱風が来るのはイヤですけど、ここは川ですからね。ウェルカム。

なんというか、あのもわっとした感じがいいんですよね。

多摩川だと、日陰でなかったとしても、周囲に緑がありますから、ここまでもわっとしません。秩父長瀞ならではの空気感。

しかもまだ6月。

6月に熱風が楽しめるなんて最高です。


いつものようにバーナーでお湯を沸かしてコーヒーやらスープやら。そしておにぎりと頂き物のチキンとお菓子。

ランチの途中で何度か身体を冷やしに川に浸かります。ああ、心地いい。

ランチ・赤平川合流後の右岸

ランチ・赤平川合流後の右岸

後半の部のスタートは13:42。

皆野中を過ぎると、Kさんも経験済のコースになりますが、Oさんと二人して「前回とは比較になりませんからね。」と脅しまくります。

前回は親鼻1.39ですから、約30cm今日の方が高い。

栗谷瀬橋手前

皆野中裏(岸近くの水路)

水位が高いからだと思いますが、皆野中の裏にはジャングルクルーズ風の水路が出来ていました。

皆野中から少し進むと、中州があってルートが左右に分かれます。

この日の水量だと左コースの「ヤナの瀬」が航行可能。

合流部の手前は中州側に寄って「ヤナの瀬」に突入です。

今日は沈を誘う様な複雑な波を不意打ちで繰り出して来ました。

ちょっとヤバかった。案外ここも難所でしたが3人とも無事にクリア。

ヤナの瀬

ヤナの瀬

ヤナの瀬

ヤナの瀬

Kさんに「やりましたね」と声を掛けると、たまたまうまく行っただけとか、沈しそうだったとか、謙遜しきりなのですが、その実、心の奥底で「俺様にかかればチョロいぜ」と呟いたのを荒川の神様は聞き逃しませんでした。

ヤナの瀬の先、特に難しいところではなかったから、Oさんもワタシも最後尾のKさんを気にしていませんでした。

なにげに振り返ると、Kさん艇がフリップしています。

沈・ウォーターパーク長瀞の辺り

沈・ウォーターパーク長瀞の辺り

しかも、ライフジャケットのベルトをルーズに締めていたものだから、身体が沈み気味。

一方、Oさんは満面の笑顔!超嬉しそう。

Kさんはまだ漂流しているのに、早くもいろいろとレクチャーが始まります。

よっぽど嬉しかったんですね。


しかし、Kさんは一度沈したら、その川の流れを読む事が出来ます。

前回より30cmも高水位の、鉄橋下~セイゴの長い瀬の区間を華麗にクリアするKさん。

さらに小滝の瀬もラク勝ムードで悠々と下って行きます。

親鼻鉄橋

鉄橋下~セイゴ

鉄橋下~セイゴ

コタキ・K氏の場合

コタキ・O氏の場合

そして、二股の瀬も楽勝でクリアするKさん。

さっきはあんなに嬉しそうだったOさんは、「もう教えることは何もないですね」と寂しそう。

『諦めるのはまだ早いです。まだ高砂橋の瀬があります』とOさんを慰めます。

そう、なんだかんだ長瀞は、鉄橋下~二股の瀬のメインの区間よりも、その後の方が沈しやすいのです。

華麗にメインの瀬をクリアしたKさんには、どこかに気のゆるみがある筈。

岩畳

遊船発着場

岩畳

二股の瀬

金石水管橋(下流から)

高砂橋の瀬

もうすぐゴール

しかし、あわや沈の場面や、岩に艇が引っかかって立ち往生することはあったものの、結局2度目の沈はなし。

15:34、樋口にゴール。

めっちゃ気持ちヨカッター。

スタート・エンドで4時間26分、ランチを除くと正味3時間9分のダウンリバーとなりました。

そして、Kさんはまた一段と腕を上げたのでした。

これが体育会系の威力なのか?!

旧二股の瀬(下流から)

旧二股の瀬

突入・旧二股の瀬

突入・旧二股の瀬

ゴールから上流方向

旧二股の瀬

ゴールの後は、私とOさんが旧二股の瀬に突入。

華麗にクリアを決めて、ダウンリバー・コンプリート。

16:37樋口発。上流へ車を回して、17:19下水道センターにて解散。

帰りはR299にて。




水位、瀬の感じ、注意箇所のメモ

(親鼻1.72→1.68)

水位

上流区間(下水道センター~皆野中)も、特に問題なく下れました。いい感じ。


瀬の感じ

鉄橋下~セイゴは楽しい。申し分ないけど、贅沢を言うと、たぶんあと数センチ低い方が波が尖がったのではないかという気がします。

コタキ、二股の瀬も同様の印象。


太平洋セメントの謎の橋の手前の瀬

右から3分の1くらいのところを通過したけど、この日の水位だと、割とどこでも行けそうな気はする。

直前まで様子が分からない。御岳のタテチンが横一列に並んでいる感じ。

謎の橋の手前の瀬

謎の橋の手前の瀬


和銅大橋、新皆野橋の間の二股右ルートのテトラ。

割と流れの中央近くまで点在している。ぶつかると危なそう。

二股の合流部(下流から)

二股の合流部(下流から)




釣師の状況

たぶん0人。(たぶん)




漕いだその後


無事に帰って、一杯やるまでがダウンリバー

無事に帰宅して、一風呂浴びて一杯やるまでがダウンリバー。

しかしハッピーアワーに間に合う時間に帰宅できるかかなり怪しい状況でした。

ビールや肴を買いに寄って、ゆっくり風呂に入るとちょっとハッピーアワーは難しい。

ゴージャスで暗い縁台か、貧しくハッピーアワーな縁台かで迷った末に後者を選びました。


速攻でシャワーを浴びて、肴はなし、炭酸もなし、宝焼酎を水で割って、ポッカレモンを垂らしたレモン杯。

薄く作ってゴクゴクお替り。37兆個の乾いた細胞にじゅわーっと沁み込んで行ったのでありました。




Data


河川 :荒川
コース:秩父 下水道センター → 樋口 ( 17.5km )
用艇:NRS Bandit 1
メンバー:Oさん、Kさん
天気:晴れ
釣師:0人?たぶん
水位:やや高め
 水分水質データベースによると親鼻水位は、1.72 → 1.68
水質:普通
水温:15.5℃(10:41 下水道センター)
気温(秩父):気象庁によると最高気温:36.0℃。

スタート地点駐車場:下水道センターの下流の川原
ゴ ー ル地点駐車場:樋口駅裏の駐車場(530円)
タクシー:-
電車:-
バス:-

昼食:おにぎりとコーヒー、チキン、お菓子
服装:化繊の短パン、化繊のTシャツ2枚

旅程。2025.06.17
7:02 出発。(県道30号)
9:03 樋口 着。
10:17 下水道センター 着。
   (カッコ内は経過時間)
 11:08 (0:00 - 0.0Km) スタート・下水道センター
 11:15 (0:07 - 0.8Km) 秩父橋
 11:29 (0:21 - -.-Km) 太平洋セメントの謎の橋
 11:51 (0:43 - -.-km) 横瀬川合流
 11:52 (0:44 - 4.6Km) 和銅大橋
 12:12 (1:04 - 6.4Km) 新皆野橋
 12:21 (1:13 - 7.4Km) 皆野橋
 12:23 (1:15 - -.-km) 赤平川合流
 ランチ:皆野橋の先の右岸(12:25頃 ~ 13:42 [67分])
 13:55 (2:47 - 9.3Km) 栗谷瀬橋
 13:59 (2:51 - 9.6km) 皆野中
 14:15 (3:07 - 10.5Km) 親鼻橋
 14:20 (3:12 - 11.0Km) 親鼻鉄橋
 --:-- (-:-- - 11.9Km) 小滝の瀬
 14:58 (3:50 - 13.8Km) 金石水管橋
 15:04 (3:56 - 14.7Km) 高砂橋
 --:-- (-:-- - 15.0Km) 遊船の終点
 15:34 (4:26 - 17.5Km) 樋口・ゴール。その後旧二股の瀬。
17:19 下水道センターにて解散。(R299)。
--:-- 帰宅

※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。



(2025.06.21 up)

修正履歴:
 

・IPアドレスの一部を表示します。

やまかわさん

長瀞ちょい上からダウンリバー、いいですよね。セメント橋を潜った先からの風景は私もすごく気に入っています。
いい水位に当たったら旧秩父橋から下りたいなと思っていたので、工事場所状況の情報を頂けて助かりました。

REIさん
おはようございます。お役に立てて何よりです。
秩父の振り返った景色はいいですよね。武甲山が好きです。いつも、あぁ秩父出身の人は武甲山見たら帰って来たなってしみじみするんだろうなって勝手に想像してしみじみするのが好きです。