多摩川には川ガキが良く似合う

2025 4th
調布橋:-2.83
2025.05.22

www.kaifugun-yamakawacho.net/

2025.05.22(Wed) 多摩川 御岳・杣の小橋→河辺・市民球技場(15.4km)
曇り時々晴れのち曇り(青梅 max 30.4℃) 水位:調布橋:-2.84 ~ -2.83

※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。


多摩川には川ガキが良く似合う


MAGI

二日前に下ったばかりなのに、またしても多摩川へ。

今回のメンバーはOさんとKさん。

さて、この日は天気予報がいまいちでした。

個人的に一番評価しているtenki.jpの場合、前日午前中の時点で『未明は小雨・午前中曇り・午後は晴れ』といった様な予報でした。

「天気なんとか持ちそうでよかったですね。」みたいなLINEを交わした訳ですが、午後になって状況が変わってきます。

予報会社のお家芸。『奥義・しれっと直前になって予報差し換えの術』発動です。

まるで「だるまさんが転んだ」の様に、少し目を離すとその隙に予報画面がそおっと悪くなります。

小雨・曇り・晴れがそれぞれ数時間ずれて、午前中が小雨で午後が曇り。

こうなると別の予報も確認が必要です。

ところが、ウェザーマップもグレーの曇りマークがびっしりなのに加えて、1mm以下の降水量が並んでいます。まあウェザーマップは元々陰キャなので仕方ない。

しかし、いつも楽観的なウェザーニューズも、お日様はひとマスだけで、後はグレーな雲を並べて来ました。

メルキオールだけでなく、バルタザール、カスパーの3賢人すべてが消極的な回答を提示したことになります。

こうなるとリスケも視野に入ってきますが、リスケしようにも2週間予報はこの先もずっと雲と傘のオンパレード。

一方、人間の方は「どっちでもいい」が1票、「お任せします」が1票という人任せ横行の中、Oさんが「決行しましょう!」の英断。

果たして、MAGIの予報に逆らった我々に未来はあるのか?!

朝の河辺

集合は河辺に9時。

どんよーりした空を想像していたのですが、曇りは曇りでも、結構明るいし、薄日も時折差す感じです。気温が低くないのも助かります。

日頃の行ないというのは重要ですね。誰の日頃の行ないかは、何となく想像がつきます。もちろん私ではない。

スタート・杣の小橋
photo by Oさん


いよいよ三つ岩攻略(?)

御岳に移動して、スタートは、10:41。

めっちゃ水冷たい。完全にバイカル湖。

この日もスタート前に『朝礼』と『安全コール』を実施して漕ぎ出します。

まずは消防の瀬を3艇そろって華麗にクリアした後、御岳橋の手前で右岸に上陸してスカウティング。

三つ岩、かなり水位低いです。

御岳橋下

三つ岩

今回も、ワタシ→Kさん→Oさんの順でスタート。

ホントは先導係なので、三つ岩を過ぎた先まで行って待機しないとなんですが、エディキャッチの誘惑に負けます。

まあ、もうKさんオッケーだし。

それで、2日前に下った時の感触として、右から入ったら成功する気が全くしないので、左からGO。

流れにパワーがないゾ。これはもしかして行けたりするのか?!

なんか、行けそうっぽかったんですよね。

たぶん、鬼漕ぎしたら行けてたような気がする。(エディキャッチって鬼漕ぎとかするもんでしたっけ??)

でもお恥ずかしいことに、『あれ、もしかして、鬼漕ぎしたら行けるかも? マジ?』ってなって、ぜんぜん心の準備が出来てなかった事に気づきます。

そもそも、どうせできないと思ってたってことなのか?!

なんちゅうメンタリティでやっとんねん。

慌てて鬼漕ぎしてなんとか2つ目のエディにイン。

しかし、次回以降、-2.83とかなら、左からなら取れそうな気がしてきました。

三つ岩

でも、仮に取れてたら、そのことを知らない後続艇と接触してたかもしれない。

きっと意識下でそのことが気になって躊躇したに違いない。

御岳橋下流から

御岳橋下流から

OさんもKさんも無事に三つ岩をクリア。

御岳小橋のあったあたりで、消防士の方たちがなにやら水難救助訓練中です。。

カッコイイ。

消防士さんはいつ見てもカッコいいですね。

少し待機した後、OKの合図を貰ったのでGO。

いやーここで沈したら救助されるのだろうか??

沈する訳には行かないという緊張感と、ちょっと救助されて見たいという気持ちのせめぎ合い。

みなさん大人なので華麗に通過。

消防隊訓練

続いてタテチンです。

もう隠れ岩だらけ。

この日の水位だと、ここが全行程で最もテクニカルで沈リスクの高いポイントかも知れません。

しかし、3人ともクリア。

KさんがブチかましてくれないのでOさんちょっと落ち着かない様子。

もはやどんな瀬もKさんを停めることは出来ません。諦めムードも漂い始めます。

ソロ2シーズン目で危なげない漕ぎっぷり。

これが体育会系の威力なのか。

タテチン・K氏の場合

タテチン・O氏の場合

ランチタイム

その後も危なげなく進みます。

ミソギもなんなくクリア。

天気も『くもり時々晴れ』で快適。完全にMAGIは外しました。

ミソギ・O氏の場合

ミソギ・K氏の場合

テニスコート

テニスコート下流

この日のランチは、テニスコートの先を左に曲がったさらに少し先の右岸。

お湯を沸かして、コーヒーとスープを準備。お米高騰に文句たらたらでおにぎりを頬張りつつ、1時間20分ほど寛ぎタイムを過ごします。

その間、通り過ぎた艇はなし。

13:25 後半の部スタート。

好文橋 ( photo by Oさん )

ブリヂストン奥多摩園

別に寒い訳ではないですが、なんとなく微妙に涼しいのでパドジャケを被ります。

空も曇り時々晴れから、普通の曇りっぱい感じになって来ました。

どんなに予報が晴でも登山にカッパが必須な様に、天気や天気予報に関わらず、川下りにパドジャケは携行必須なのかも知れません。

神代橋

神代橋

神代橋手前

和田橋

そして、調布橋-2.38で河辺まで行くのは結構しんどい。

バテて来るし腰も痛い。

サイドチューブに両腕をついて上半身を持ち上げる動作。しまくり。

風がなくてホントヨカッタ。風吹いてたら泣いてました。

畑中第一ポンプ場の先の大岩の瀬
( photo by Oさん )

沈リスクのある最後の瀬を無事に過ぎて、Oさんが溜息をつきます。

「結局Kさん今回は沈なしでしたね」と寂しそう。

「大丈夫です。実はあともう一箇所あります。」とワタシ。どーゆー会話やねん。

畑中第二ポンプ場のあたり

万年橋

万年橋のところ、少し流れが変わったみたいで、橋直下の崖に流れが当たっています。

ボーッとしているとぶつかってひっくり返りそう。

実はここが最後の沈期待ポイントだったのです。

しかし、急速に腕を上げているKさんを沈させるには、ここもまた力不足でした。

調布橋下流

天然記念物・川ガキ

長い旅路を終えようとする頃、友田レクレーション広場のところで中学生らしき川ガキ発見。

いやー川ガキいいですよねー。なんかニッポンの原風景感フルパワーって感じ。

しかしそれにしても寒いやろ!

『寒くないの?』と声を掛けると『全然寒いデース!』と意にも介さない様子。

いい物を見せてもらいました。


15:25、河辺・市民球技場にゴール。

今回は誰も沈しないダウンリバーとなりました。

河辺の手前

定点観測と注意箇所

調布橋水位:-2.84 ~ -2.83

神代橋下流の障害物

なんか、水位が低いわりに、水を被っている様な気がします。

神代橋下流障害物

釣師の状況

たぶん10人くらい。(テキトー、放水口の上の2人含む)

放水口~鵜瀬橋までに5~6人くらい、河辺に3~4人くらい。

河辺は御岳カヌー圏の外縁部に位置します。

御岳の粒子が飛んではいますが、釜の淵の末端衝撃波面を過ぎた後は急速にパワーは弱くなっていきます。

そのため、釣師の方にも多少ワイルド感が出て来ます。

しかも、流れが岸にぶつかって直角に右に曲がっているので、カレントに載っていると左岸に行ってしまいます。

今回は、直角部の手前から右岸側に艇を寄せて進入したのですが、浅かったり、ちょっと複雑な流れがあったりして、竿の先でまごついてちょっと微妙感。

操艇技術はともかくとして、コミュニケーション対処技術を磨きたい。

夕方の河辺

調布橋ライブカメラ

今回も映らなかったなと思っていたのですが、前後の写真と比較して発見しました。

ペイルブルードット。

調布橋ライブカメラ

漕いだその後

無事に帰宅して、一杯やるまでがダウンリバー。

帰り道にビールを買って、帰宅後速攻で風呂に入って、なんとかハッピーアワーに間に合いました。

肴は風呂の準備中に作った小松菜のお浸し。

心地よい疲労感に包まれた体に、一番搾りが染みわたって行ったのでした。

Data


河川 :多摩川
コース:御岳・杣の小橋 → 河辺・市民球技場 ( 15.4km )
用艇:NRS Bandit1
メンバー:Oさん、Kさん
天気:曇り時々晴れのち曇り
釣師:10人くらい。たぶん。
水位:低い
 水分水質データベースによると調布橋水位は、-2.84 ~ -2.83。
 ※調布橋水位は、2019年の台風19号以降、以前よりも水位が低めに出ています。
 40~50cmくらいプラスしてお考え下さい。

水質:普通より気持ちちょいマイナス
水温:14.2℃( 13:23 テニスコートの先の右岸 )
気温(青梅):気象庁によると青梅の最高気温:30.4℃。

スタート地点駐車場:御岳苑地駐車場(有料)
ゴ ー ル地点駐車場:河辺・市民球技場
タクシー:-
電車:-
バス:-

昼食:おにぎりとコーヒー、頂き物のチキンとお菓子
服装:ラッシュガードのロングパンツ + 化繊の短パン、化繊のTシャツ2枚 + 後半パドジャケ。

旅程。2025.05.22
7:59 出発
8:52 河辺グラウンド着
-:-- 御岳苑地駐車場着
-:-- スタート地点着
  10:41 ( 0:00 -  0.0Km) スタート(杣の小橋)
  三つ岩スカウティング
  --:-- ( -:-- -  0.5Km) 御岳橋
  --:-- ( -:-- -  0.6Km) 御岳小橋
  11:12 ( 0:31 -  1.4Km) 鵜の瀬橋
  --:-- ( -:-- -  1.9Km) 楓橋
  11:38 ( 0:57 -  3.1Km) 軍畑大橋
  --:-- ( -:-- -  3.8km) 喜久松苑
  11:57 ( 1:16 -  4.5Km) 奥多摩橋
  12:02 ( 1:21 -  4.9km) テニスコート
  昼食 奥多摩橋手前の右岸でランチ( 1時間20分くらい 12:05 - 13:25 )
  13:34 ( 2:53 -  5.7Km) 好文橋
  13:47 ( 3:06 -  6.9Km) 神代橋
  14:00 ( 3:19 -  7.9Km) 和田橋
  14:25 ( 3:44 - 10.2Km) 万年橋
  14:36 ( 3:55 - 11.0Km) 柳淵橋
  --:-- ( -:-- - 11.5Km) 鮎美橋
  14:52 ( 4:11 - 12.5Km) 調布橋
  15:02 ( 4:21 - 13.3Km) 下奥多摩橋
  15:25 ( 4:44 - 15.4Km) 河辺グラウンド
16:03頃 河辺グラウンド発
16:42頃 御岳苑地駐車場にて解散

※距離はキョリ測にて測定しました。時間は写真のタイムスタンプなどから適当に調整。
★2020年度より、距離を修正しました。



(2025.05.25 up)

修正履歴:
 

・IPアドレスの一部を表示します。

やまかわさん

すっかり川シーズン入られましたね。と思っているとすぐに鮎の時期に。多摩川の該当エリアは6月21日から解禁でしたっけ?
その前にぜひ今度いちどご一緒させていただければ幸いです。

※20250531追加しました。
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コメントありがとうございます。軟弱者ですが、ようやく温かくなってきたのでぼちぼち行き始めました。

多摩川は6/21(土)解禁です。なんか前半戦はあっという間ですよね。と思ったけど、REIさんは極寒の時期から異常川人間っぷりをいかんなく発揮されておられるのでちょうど一息入れるタイミングでしょうか?

解禁前、こちらこそぜひご一緒させてください。私は6/7、6/17、6/20(★追加しました)以外は調整可能ですのでご都合が合えばぜひぜひよろしくお願いいたします。