はじめて読む調布橋水位

調布橋水位計を読むときの注意点をまとめました

※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。


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「調布橋水位計」は、多摩川上流部(御岳~河辺)を漕ぐパドラーが最も参考にしている水位計です。

少し上流に「万年橋」という水位計があって、御岳にも近いのですが、調布橋の方が圧倒的に流通しています。

また、水分水質データベースには、「調布橋」は掲載されていますが「万年橋」ありません。


このサイトでは、今まで何度か「調布橋」の水位について書いてきましたが、はじめて御岳~河辺を漕ぐという方に向けて、調布橋水位を評価する上での注意点を整理したいと思います。

結論から言いますと、

  • 2019年の台風19号で、40cm-50cm、水位が低く表示されるようになった。
  • 2007年の台風9号の際も、水位が低く表示されるようになったことがある。
  • ブログなどに記載された調布橋水位を評価する際は、いつの時点の水位なのかを注意する必要がある。
  • 調布橋水位からイメージする実際の水位との相関は、最新にアップデートする必要がある。

みたいな感じになります。

初めての川を漕ぐ場合、いろんなブログなどを見て、そこに記載されている水位と川下りの様子から、 「これくらいの水位ならこんな感じ・・」というイメージを持ち、現在の水位に当てはめて評価されると思います。


ここで注意が必要なのは、

”測定値は、台風など増水で河床が削られるなどすることによって、値が変わってくる”

という事です。


【図1】は2002年~2021年の20年間の水位をグラフにしたものです。

【図1】2002 - 2021 調布橋水位の変化


水位の突出が2箇所ありますが、2007年の台風9号と、2019年の台風19号による増水です。


20年分だと、線が混み過ぎるので、2005-2009、2017-2021のそれぞれ台風をはさむ5年間を取り出したのが、【図2】【図3】になります。

【図2】2005 - 2007 調布橋水位の変化

【図3】2017 - 2021 調布橋水位の変化


いずれも、増水の後、水位が急低下していることがわかります。

そして、翌年、翌々年も水位の低下が続いています。

これは、実際にこれだけの水位・流量の低下がある訳ではなく、調布橋水位計がそれまでより低めの水位を示すようになったという事です。

原因は幾つかあるのかもしれませんが、ひとつ考えられるのは増水によって河床が削られることが挙げられます。



どれくらい変化しているのか、見てみたいと思います。

夏場は増水が多く水位が不安定なので、比較的渇水で安定している1月で見ると、台風前後の差が歴然です。
( 1/1-1/27の平均値。※2019/1/28-29日に突出値があるため、28日以降を除外した )

【図4】1/1~1/27までの年別の平均水位



2008年は前年から35cm、2020年は前年から46cm、それぞれ水位が低下しています。
(くどいですが、水位・水量が低下したのではなく、測定値が低下しただけです。)


したがって、ブログなり、SNSなりで川下りレポートを読んだとして、それがいつの物なのかという事を把握したうえで、水位を評価する必要があるという事になります。

例えば2020年に-2.5という水位は、2018年の感覚だと少し低く感じますが、2018年の-2.1~-2.0に相当します。

川下りの際はくれぐれもご注意ください。



■参考サイト:
国土交通省 「川の防災情報」調布橋
国土交通省 「水分水質データベース」調布橋




(2022.01.06 up)