Special Report

調布橋水位の研究2021

2019年の台風19号による調布橋水位の変化についてレポートしています

※調布橋水位は、2019年の台風19号の影響で、以前より40~50cm低い値を示します。



明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2021年が締まりましたので、調布橋の水位データを取得しました。

データは、国土交通省の「水分水質データベース」( http://www1.river.go.jp/ )から取得しています。
多少の欠測値がありますので、その場合は直前の値で補正しました。

( 例:10時が欠測の場合は9時を10時にコピー。9時10時が欠測の場合は、8時を9時10時にコピー )


2017年以降を取得して5年間をグラフにしたのが以下になります。

【図1】2017 - 2021 調布橋水位の変化


このグラフを見ると2019年の台風19号で生じた測定値の低下は、2020年に続いて2021年も継続している事が分かります。
★念のためですが、実際の水位の低下ではなく測定値の低下です。ご注意ください。

少し気になるのが、2021年の10月-12月は2020年よりも更に低下しているように見えることです。

これについては低く計測されているのではなく、実際に水位が低いのかもしれません。

下のグラフは小河内の雨量です。

【図2】2017-2021 小河内 年間雨量

【図3】2017-2021 小河内 9~12月の雨量


( 1時間ごとの雨量を集計したものです。欠測の補正は水位と同様。)


2021年の秋冬の雨量は少なめではありますので、その影響で実際に水位が低いのかもしれません。


いずれにしましても、2019年の台風19号より40cm-50cm低めに出ているという状況は変わっていないという事になります。


(2022.01.05 up)