2023年度 武蔵野美術大学卒業制作展に行ってきた


1/12~1/15に行なわれたムサビの卒業制作展に行ってきました。
今年で3回目なのですが正直な感想を言うと、今年は少しいまいちでした。
分野問わず、おぉぉぉぉってなる作品が少なかった。

しかし、今年は作品が不作だったのか?
そうではなくて、3回目だから私の目が肥えてしまったのか?
初めて行った時はそれは大感動だったけどもう慣れてしまったのか、それとも、心が荒んでしまっているから、美しいものを美しいと感じなくなってしまったのか。。。

結局、金・日・月の3日間行ったのですが月曜は時間と体力を少しだけど残しての撤収となりました。滞在時間はトータルで9.5時間。本当は月曜はもういいかなと思っていたのですが、イマイチに感じるのは体力の限界を超えて見て回ったからかも知れないと思って、念のため行ってみたのです。




今回のよかったもの4点


今回とりわけ良かったと思ったのはこの4点。

まずこれ。これは良かった。『成』という作品。作品は窓一面に貼られた透明なタイルみたいなものだと思うのですが、薄暗く何もない部屋全体がこう何とも言えないいい感じを醸し出していました。たぶん、W4200×D230×H1050のこの作品が、美術館の展示の様に他の作品と並べて置かれていたらおそらく目に留まらなかったと思うのですが、この時は特別な雰囲気が部屋全体に拡がっていました。こんなことを言っては失礼かもしれませんが、作品そのものはこの雰囲気と空気感を出すための単なる装置で、この空間そのものが作品。そう思える珠玉の逸品でした。


さらに、展示室の片隅に置かれた白い台。小さな灯りと、感想ノートなのか名刺なのかが置かれていてもうパーフェクトでした。




そして次がこちら。
『老人と子供』という油絵。これは良かった。背中を向けて色調も暗いけど絵の雰囲気は全然暗くなかった。とても穏やかな作品。



つづいて3つめがこちら。
作品名わかりません。なんの木なのかも確認しなかったけどこれもいい感じだった。
こっそり森美術館とかに持って行っても、「おおっ」ってみんなが思う作品。



そして、4つ目がこちら。『-t』という作品。
これはかなりカッコいい。天井から吊り下げられたいくつものスクリーン(?)に天井に取り付けられたプロジェクターから映像が投影されて、スモークももくもくでカッコ良すぎだったけど、いったい幾ら掛かっているんだろうと気になった。プロジェクターだけで10台以上あって、レンタルだろうかとか、いろいろ考えてしまった。



学食



初日に食べたのがこちら。第一食堂。450円



2日目にに食べたのがこちら。第二食堂。300円

今頃になって思ったのですが、ムサビって海外の学生さん多そうだけど、食堂のメニューは普通な気がしました。ハラール的な配慮はないのだろうか?


ギャラリーストーカーのこと




秋の学園祭の時にも結構感じたのですが、今回はギャラリーストーカー対策が凄かった。このA4のポスターが学内のありとあらゆるところに貼りまくりまくられていて圧巻だった。目の前にポスターがあったとして振り返っても貼ってあって、3メートル先の角を曲がるとやっぱり貼ってあるという飽和攻撃レベル。

こんなにしなきゃいけないほど問題が起こっているのかと驚くとともに、それならもっと徹底的にやればいいのにと思ったりもしたのですが、内容のパンチ力はそれ程でないにせよこの圧倒的な量は大学からのメッセージになったと思う。それで、構内に置かれていた冊子も貰って勉強しました。ヤバいのから困ったオッサンレベルまで様々あった。


ということで、今回、ちょっとイマイチと書いたけど、良かったし、もちろん来年も楽しみ。

おまけ




日常生活ではまず見ない物があって楽しい。


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